08年5月15日 〈ヤ1-4中〉神宮球場
山本昌がプロ野球26人目の通算3000投球回を達成!
チームの連敗をストップし、通算195勝目をゲットした。
マウンドを譲るベテラン左腕に、祝福の花束が待っていた。
この時ばかりは敵も味方も関係ない。神宮が温かい拍手に包まれ、
厳しかった山本昌の顔にもさすがに笑みが浮かんだ。
23年かけてコツコツと積み上げてきた投球回が『3000』に達したのだ。
いつの時代も中日ドラゴンズの中心として、
フル回転してきたことを証明する堂々の“勲章”だ。
「長くやっているんでね。まあ、そういうこともありますよ。
それよりもチームが勝てて本当によかったです」
5イニング2/3を投げて6安打1失点。
「そうですね。でも、本当ならあの回を最後まで投げ切りたかった。
そのへんがまだ信頼されていない証拠。もっともっと頑張らなきゃいけないです」
序盤から躍動感ある投球で相手を圧倒。
「スピードガンが壊れている」と笑った直球の球速は140キロを超えていた。
走者を背負った要所では、宝刀スクリューで狙ったように併殺打に。
リード役の小田とともに山本昌らしい変幻自在の投球で
“ハーモニー”を奏でていった。
失点したイニング途中、ぴったり3000回で降板したことが唯一の心残り。
これを、まるで若手のように反省した。
いつになってもおごることのない謙虚な姿勢と、
百戦錬磨のベテランならではのプロ意識を備えるバランスが
力投を支え続けている。
通算195勝となり、いよいよあと5勝。さらなる大記録へ突き進め山本昌!!
〈2008年5月15日中日スポーツ参照〉
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