「長良川おんぱく 山口敏太郎と行く岐阜妖怪ツアー」
へ、まにあ道事務局で参加させていただきました。
ツアーで巡った場所、続編です。弥八地蔵さんの後、こちらへ向かいました。
岐阜市の心霊スポットとしても有名な、
「鶯谷トンネル」。
山口敏太郎先生のお話によると、岐阜は「口裂け女の発祥の地」とされていますが、
その元になった場所がこちら。
鶯谷トンネルは、かつて戦時中に防空壕として使われたことがあったそうです。
地元の住民の皆さんが避難中、ここに焼夷弾が落とされ多数の方が亡くなられました。
トンネルの中を真正面から爆風が突き抜けるため、ここで発見されたご遺体はまるで口が
裂けたような形で発見されたものが多かったそうです。この悲しい出来事が、人々の口頭
から巡り巡って後世へ伝わり、「口裂け女」伝説へと変化したという説もあるのだそうです。
鶯谷トンネルは、決してただの「心霊スポット」ではなく、戦争の悲しみや傷跡が詰まった
場所、ということになります。
「口裂け女は岐阜が発祥」ということで、敏太郎先生が教えてくださった口裂け女の伝承。
●口裂け女は実は三姉妹であるという、「口裂け女三姉妹説」。
●世間や本などでよく言われている、「整形失敗説」。
●人面犬をペットにしていた説。
●実は足が速く、100mを10秒で走る説。
●対処法として、出会った時は「ポマード」を3回言う。
それにしても、
「ポマード(整髪料)」は、今の時代全く聞かない言葉ですよね(笑)
敏太郎先生曰く、口裂け女に「ポマード」を3回言うのはちゃんと理由があるのだそうで、
お相撲さんの鬢付け油は、昔から「魔よけ」の効果があり、魔物を退治するとされている
そうです。口裂け女を「妖怪」や「魔物」と解釈すれば、「ポマード」という言葉が、口裂け女
にとっては魔よけの言葉になる、というのがこの設定の理由だそうですよ。
あと、「口裂け女三姉妹説」でもあるように、「3」という数は、妖怪が好きな「妖数」。
妖怪にちなんだ伝説や言われに、やたら「3」という数字が好まれているのもこのためで、
口裂け女除けの言葉が「ポマード3回!」なのも、こういった理由からなんですね!
敏太郎先生ならではの解説が、今回も非常に興味深かった「妖怪ツアー」でした!
今回も、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。
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