角さんは「唾液が減って口が乾く“ドライマウス”だと、より深刻な問題がある」と指摘する。
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クリームタイプの安定剤は水分を吸収して接着するため、唾液が少ないと効果が下がる心配がある。ドライマウスでは取り残しに細菌が繁殖しやすく、誤嚥(ごえん)性肺炎などの原因にもなり得る。入れ歯を補修しても痛みや違和感が改善しにくい。
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角さんは、ドライマウスでも使いやすく、洗いやすい安定剤を日本歯科薬品(山口県下関市)と共同開発。この「ピタッと快適ジェル」は、受診を促すため歯科医院だけで販売する方針だ。
ただ、安定剤を利用する側にも「痛み」「違和感」「緩み」など、使いたい強い動機がある。
「食べ物をしっかりかみたい」は当然として「歯が浮くと顔つきが変わってしまう」「口元を気にせず会話したい」「カラオケで歌いたい」…。生活の質に関するニーズは多様で、使いやすさを求める声は切実だ。
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