歯の痛みは、歯の中の「歯髄」と呼ばれる神経繊維や血管などが入っている組織の炎症により、充血などが起こることで発生しやすくなります。歯髄の反応は、味覚のように甘さや酸っぱさなどの違いを感じるものではなく、水も風も温度も全て同じスイッチを押す刺激として感じ取り、結果として出される感覚は「痛覚」のみとなります。
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歯の痛みの特徴は、ある一定の「閾値」を越えた刺激によりスイッチが入り、急激な痛みを発生する点です。閾値以下の弱い刺激に対しては、何も感じません。痛みが刺激に比例して大きくなったり小さくなったりするのではなく、オンとオフのみです。水や風などの物質の区別はありませんが、実際には、「水だけしみる」「甘味だけしみる」といったケースがよくあります。甘味や酸味の酸性度の変化による刺激や、砂糖を取り込んだ虫歯菌が出す毒素や酸などの増加、温度変化による刺激などによってスイッチが押されるためです。
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もし刺激に対応して、急激に刺すような痛みが起こり、一瞬で終わるような場合は、象牙質の知覚過敏を疑います。この場合、表面の保護や噛み合わせの調整、ブラッシングの変更などで対応してみます。痛みが1分以上続くようであれば、歯髄炎の可能性も疑います。回復に時間がかかったり、あまりに痛みが強く続くようになれば、歯の神経をとる治療を行う必要があります。
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