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例えば、親知らずが痛み始めて、かかりつけの歯科が予約でいっぱいだったとき。やむなく違う病院に行ったところ、あっさり「抜歯」の判断。え〜っ! 前の病院では抜歯しなくていいと言われていたのに……。診療中、こんな話をときどき耳にすることがあります。歯科電解研磨機
歯科医が変わることで診断が変わるのはおかしな感じもしますが、どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?わかりやすく解説します。歯面清掃用ハンドピース
■診断は複数の要素を総合的に判断して行われる
まず知っておいてほしいのは、歯の診断も「複数の要素を総合的に判断して行う」ということです。1つの項目だけをチェックして、単純明快に1つの答えを出せるものではないのです。
例えば、患者さんの感じている痛みの有無、抜歯の難易度、歯の位置、磨きやすさ、治療後の耐久性、噛み合わせの重要度、他の歯への悪影響度、本人の歯磨き能力、年齢などなど、判断項目を具体的に挙げていくと何十項目にもなるでしょう。さらに、各診断項目もゼロイチだけで判断できるものではありません。
診断結果や提案される治療法が歯科医によって異なるのは、これらの項目のひとつひとつに対する考えが少しずつであれ異なること、それまでの各歯科医の治療経験から、よりよいと考える治療法が異なる場合があること、患者さんの希望を聞きつつも、口内環境にとってのデメリットをどこまで許容できるか、といった判断が多少異なってしまうからなのです。
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