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歯のお手入れはデンタルフロスが中心だが、もちろん歯ブラシも重要な役割を果たす。歯ブラシにも毛先のカットの形やら、その細さやらといろいろ選ぶべきポイントは多い。歯ブラシにも適正な選び方があることを本書では伝えている。
自分に適した1本の歯ブラシがあるように、選んではいけない歯科グッズがあることをご存じだろうか。歯科衛生士からみると、素人が使いこなせないグッズが世の中に溢れているという。本書ではその「買ってはいけない」グッズもこっそりと紹介されている。それはこちら。歯科電解研磨機
〈買ってはいけない歯科グッズ〉
第1位 顆粒入り歯磨剤
第2位 山切りカット歯ブラシ
第3位 角度がついた歯ブラシ
第4位 オールインワン歯磨剤(虫歯、歯周病、ホワイトニングなど、すべてに効果があるように記載しているものは×)
第1位と4位にある歯磨剤とは「歯みがき粉」のこと。実は健康な人には歯磨剤は不要なのだ。歯磨剤がなくとも唾液の力で歯の汚れは問題なく落ちるが、習慣化している人がほとんどだろう。しかし「顆粒入り」には注意したい。先述したように、食後の歯は柔らかい。そこに粒が入ると歯のエナメル質が削られることに。けれども歯周病の人には薬理効果のある専用の歯磨剤は有効だ。なので用途をよく吟味して歯みがき粉は選ぶべきなのだ。歯面清掃用ハンドピース
2位と3位にある歯ブラシ。「山切りカット」とは、毛先が長短に分かれギザギザとしたスタイルのもの。これは、歯と歯の間に毛先がフィットするかのように宣伝されているが、歯の形状は千差万別。歯ブラシのギザギザが自分の歯の凹凸にフィットすることはほとんどない。いやむしろ表面的な汚れしかとれない代物なのだとか。
また角度がついた歯ブラシは「凶器」にすらなり得る。ヘッドが傾いているため、力が強く伝わりやすいという。すると歯ぐきをゴシゴシこすり、痛める原因に。ちなみに、強く歯ぐきをこすり続けた結果、歯の根元がむきだしになった状態を「歯肉退縮」と呼ぶ。一度下がった歯ぐきは二度と上がらない。これもまた衝撃的な事実である。
歯のお手入れは間違えると、取り返しのつかないことが多いのだ。そんなあやまちを犯さないためにもぜひ正しい知識を知ってほしい。日本人の「歯」をどうにかしたい。そんな熱意が伝わってくる一冊である。
http://luccye.hamazo.tv/e7529667.html
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