歯磨き粉市場が拡大している。虫歯でもないのに歯がしみて痛い「知覚過敏」をケアする高機能タイプの伸びが全体を牽引(けんいん)する。高齢化を背景に、長く健康な歯を保ちたいという意識が広がっているようだ。人口が減り続ける日本で数少ない成長市場となっている。
市場調査会社、インテージ(東京)によると、歯磨き粉の国内市場規模は平成23年の754億円から、27年には846億円まで拡大した
歯科用インプラント装置 。伸び率にすると約12%の増加になる。
歯磨き粉を製造販売するグラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン(東京)で、マーケティングを担当する安部順子氏は、高齢化の進行と歩調を合わせるように日本人の間に口腔ケアの意識が広がったと分析する。
安部氏は「販売本数はあまり変わらずに単価が上昇している」と話す。国内で販売される歯磨き粉の平均価格はこの10年で100円ほど上がったという。
単価の上昇は知覚過敏や歯周病のケアを前面に押し出した「高機能歯磨き粉」の普及によるものだ。メーカー各社が力を入れる商品で1本700円前後するが、中高年から支持を集めている。
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グラクソが手掛ける知覚過敏ケアの歯磨き粉は、過去5年間で売り上げが7割増えた。ライオンが製造する価格帯が500〜999円の歯磨き粉は、28年1〜9月期の販売金額が前年同期に比べて8%アップした。
グラクソによると、日本人の歯に対する意識は突出して高く、今後も市場の成長は続くとみられている。
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