井手綾香が、20歳の誕生日を迎えた昨日7月19日に東京・Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにてワンマンライブ「ハタチになるっちゃけど!」を開催した。
20歳の節目ということでこの日のライブでは、アーティストとしての自身の歴史を振り返った彼女。バンドを従えて登場した井手は、最初のブロックで生まれて初めて作詞作曲をした「未来への扉」など中学時代に作ったという楽曲を、続いてのブロックでは高校生時代に作った「雲の向こう」「ヒカリ」「君からのメッセージ」の3曲をピアノを弾きながら歌い上げ、成長の軌跡をしっかりと観客にアピールする。
彼女は自身が手がけたオリジナル曲で観客を酔わせたあと、「私の両親は洋楽が大好きで、車の中でいつも音楽を聴いたり、ミュージカルをみんなで観たり、家族で一緒に歌ったりしていました。その中で音楽や歌うことの楽しさを知ることができたので、そういう環境を作ってくれた両親にはとても感謝しています」と述べ、ルーツとも言える洋楽をカバー。キャロル・キング「A Natural Woman」、THE BEATLES「Lady Madonna」、ノラ・ジョーンズ「Don't Know Why」など計5曲をときにソウルフルに、ときに大人びた表情で歌い上げた。
カバーコーナーに続いて井手は、天井からつるされた裸電球が灯る中、ピアノの弾き語りのみで「ひだり手」を、アコースティックギターとのアンサンブルで「miss you」をパフォーマンス。暗闇の中で響く切なくたおやかな歌声に観客はじっくりと聴き入る。さらに「井手綾香の現在、そして未来」をテーマにした最後のブロックでは、新曲の初披露や、アコースティックギターを弾きながらのパフォーマンスなど、新たな試みが続々。この日のライブで歌うことを意識して作った新曲「髪を切りました」は、ギターの弾き語りというシンプルなスタイルで届けられ、曲が終わると大きな拍手が送られた。
無事ギターの弾き語りを終えた彼女は、再び定位置であるピアノの前に着席。去年の夏頃に自分が何をしたいのか見失っていたことを吐露し、「新年になったときに『新しいページをめくるように前に進んでいけばいいんだ』と、すごく前向きな気持ちになれて。去年が後厄で、今年になって厄を抜けたからというのもあるかもしれないんですけど(笑)」と笑う。そして「悩んでいた過去の自分を責めることだけは絶対にしたくないと思いました。それで過去の自分に『ありがとう、よくがんばったね』と言いつつも、新しい自分に会いに行くために、過去の自分に『さよなら』を言いたい。そんな気持ちで作った曲を最後に歌います」と「235」を笑顔を浮かべながら熱唱した。
アンコールでは「今日はいろんなことに挑戦したのですが、もう1曲、新曲を歌います! さっき歌った『消えてなくなれ、夕暮れ』が生まれて初めての失恋ソングなんですけど、これから生まれて2回目の失恋ソングを歌おうかなと思います」と、苦しい感情を歌った切ないバラード「ひとりにしないで」をパフォーマンス。“大人”になった一面を観客に印象付けた。
全17曲を歌い終えた井手は、ピアノから立ち上がるとバンドメンバーを改めて観客に紹介。するとキーボード兼バンマスのゴメスがおもむろに「Happy Birthday to You」を弾き出し、会場は祝福ムードに包まれる。さらにステージの袖からは井手の高校時代の親友がワゴンにケーキを乗せて登場した。突然のサプライズに井手は、思わずしゃがみ込み、感激のあまり大号泣。その後、涙を浮かべながらケーキに立てられたロウソクの火を吹き消した彼女は「ありがとうございます。20歳がんばります」と述べ、20歳初のワンマンライブを大団円に導いた。
なお井手は8月に地元宮崎を皮切りにストリートライブを開催。さらに11月には、自身と同じ女性シンガーソングライターをゲストに招いて行うツーマンツアー「ふたりらいぶ ふたりらいふ その(2)」を行う。
自主企画ライブ 井手綾香 two women tour 2013「ふたりらいぶ ふたりらいふ その(2)」
2013年11月21日(木)大阪府 心斎橋Music Club JANUS
2013年11月27日(水)愛知県 名古屋ell.FITS ALL
2013年11月29日(金)東京都 青山CAY
井手綾香|オフィシャルウェブサイト「Have a nice day」
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井手綾香さんはシャンプーのCMで自分の中では有名なんですが、まだ二十歳だったんですね。
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