こんな写真撮ってみようシリーズ 『夜の空港』
今回のテーマはかなり難度が高い被写体です。昼間の空港や飛行機は、一定のコツさえ掴めばいいのですが、夜となるとまったく難度がことなり、かなりハイレベルな技術が要求されてきます。
まず、どこがどう難しいのか?を説明しましょう。
1.昼間も夜間も、飛行機が遠方にあることには変わりなく、
望遠レンズを使用しなくてはならず、一部の高価なレンズを除き、F値が暗くなる。
2.被写体(飛行機)が離発着時には、室内の明りを消し、非常に暗い状況
3.被写体は200キロ以上のスピードで動いており、なおかつ左右にぶれることもある
4.誘導灯が一定感覚で配置されており、そちらにピントが行きやすい
5.撮影場所と被写体の距離が非常に遠い
6.暗い
まあ、何というか悪条件のロイヤルストレートフラッシュとです。
ではどうやって攻略するか?ですが、2つのアプローチがあります。
1.背景もきっちり写し(流さない)バリッとした写真に仕上げる
2.流し撮影や開放撮影にしておいて、背景はすべて流してしまう
「1」のアプローチの方が難度が高いです。方法は予め飛行機が離発着する場所を『予測』し『置きピン』をしておきます。そして出来る限り常用域で感度を増感させます。モードはSS優先で1/125〜1/200前後にします。記憶ファイル形式はRAWを採用します。SSが速い為、基本的に『まっ暗』な写真になりますが、RAW形式で保管するため、PC上で調整します。(写真右はPC上の調整はしていません)
「2」のアプローチはノイズはのりますが、写し取るだけであれば比較的容易です。飛行機にピントを合わせて、AIサーボでピントを捕らえておきます。記憶ファイルはRAW モードはPでもOKですが、SSモードであれば1/40前後で固定します。上手く後ろが流れればOKです。基本的には鉄道の流し撮りのテクニックと同じです。
総括として、いずれのアプローチでも難しいことはありませんが、撮れた時の感動は昼間より強いと思います。三脚などがあれば、駐機している機体であれば簡易に撮影することもできます。難しいですが、挑戦するに相応しい写真がとれると思います。
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