Q.短焦点レンズとズームレンズとの違いは?
カメラ(コンパクトも一眼もフィルムカメラも含めて)のレンズですが、大きく分けると「短焦点レンズ」と「ズームレンズ」に分けられます。ではまず大きな特徴から見ていきましょう。
■短焦点レンズ
特徴: 焦点距離が固定されており、一切のズーム機能がない
長所: 非常に明るいレンズが多い・解像度が高い
短所: すべての被写体に対して、撮影者が動いて距離をあわせなくてはいけない
目的: 予め撮影するものがわかっている場合には最強(室内ポートレートや花・虫など)
◇写真1 100mm短焦点のレンズ
■ズームレンズ
特徴: 一本でかなりの被写体をカバーできる、万能レンズ。
長所: 旅行など荷物を減らしたい場合に有利・同じ立ち位置から焦点距離を瞬時に変更できる。環境の変化に瞬時に対応可能
短所: 短焦点レンズに比べて、解像度が落ちる。使用者の焦点距離認識力が身に付かない
目的: 被写体が解らない場合。入門者にはもっとも最適
◇写真2 24-70mmの標準ズームレンズ(F値が2.8で固定タイプ)
といった感じになります。私も短焦点レンズを保有していますが、実はほとんど出番がありません。ズームレンズの利便性に甘えてしまっていまい、更なる高みに挑戦できずにいます。
昨今のズームレンズの中級機以上であれば、短焦点にかなり近い描写力があります。(無論背景のボケなど比較にならないこともありますが)ということは、
■レンズ選びのコツ・・
1. まず標準ズームレンズを購入し使いこなしてみる。
2. 自分の中で不足している部分(背景のボケ・解像力・距離・色合い・明るさなど)を追求してみる。
3. それに見合った短焦点レンズやF値の変わらないズームレンズを購入する。
これが一番後悔しないレンズ選びだと思います。
◇写真3 18-200mmなどの高倍率ズームレンズ(F値が変動タイプ)