2010年に奈良県で開催される「平城遷都1300年祭」の
マスコットキャラクターのデザインに批判が殺到している問題で、
マスコットを制作した東京芸術大学の籔内佐斗司教授がメールで寄せられた
批判意見に回答、自身のホームページにその内容を掲載している。
「平城遷都1300年祭・マスコットキャラクターについて 」作者の回答籔内教授が回答したのは20件以上におよぶ意見について。
「気持ち悪い」といった批判については
「
第一印象に好き嫌いが出るのはやむをえないことと思いますが、
なんとかご理解頂けるよう、努力していくつもりです」などと応じた。
また「シカの角が生えた童子」のデザインに決めた理由にも触れられ、
感情的な意見に対しては冷静に事態を見守るよう呼びかける内容となっている。
国宝・彦根城築城400年祭の「ひこにゃん」や
のじぎく兵庫国体の「はばタン」といった、人気の高いマスコットとの
比較については「
他の既存のキャラクターとの比較は、私は興味がありません。
なぜなら私は、このコンペのために制作したからです」と反論。
デザイン料、著作権料の500万円という金額については
「
著作権収益の全額譲渡も含んだ金額ですので、
新規のロゴマークやキャラクターのデザイン料としては妥当な金額」
との認識を示した。
寄せられたメールのなかには、
コンペにあたって籔内教授を指名した広告代理店や、
選考に関わった事業協会に対して向けられるべき苦情も多く、
籔内教授が苦言を呈する一幕も。
同マスコットは、奈良県などでつくる事業協会が2月12日に発表、
愛称の募集を開始した。ネット上でその存在が知れ渡るやいなや「
気持ち悪い」
「
仏に対する侮辱」「
子供が泣き出す」などの批判が噴出。
また、デザインを一般公募しなかったこと、
選考に市民が関われなかったことにも疑問の声が挙がっている。
3月7日産経新聞より