10月28日、ハリウッドスターのハリソン・フォードさんがCOP10が開催されている名古屋国際会議場を訪れ、「
生物多様性は地球上のすべての生命の基盤。難しい交渉だが世界が力を合わせてほしい」と訴えた。
フォードさんは、米ワイオミング州に自身の牧場を購入したことをきっかけに環境問題に関心を持ったという。COP10でも議論されている生物の保護区の拡大について「
陸の25%、海の15%とするべきだ」と主張。各国の交渉官にも働き掛けているという。
また、世界193カ国・地域が加盟する生物多様性条約を米国が批准していないことに触れ、「
参加すべきときにきている」と強い口調で述べた。
会議で途上国と先進国の対立が続いていることについては「
地球の環境の重要性はみな分かっているはずだ」と述べ、各国の合意形成に期待を示した。
ハリソン・フォードさんは、アメリカのNGO「コンサベーション・インターナショナル)」の副理事長をつとめている。
記者会見後、フォードさんは「2010」と表面に描かれたリンゴを生物多様性条約事務局から受け取り、笑顔を見せた。このリンゴは、青森県弘前市のリンゴ袋製造販売会社「佐藤袋店」が作った「絵入りリンゴ」で、同社製の特殊なシールを市内産「むつ」に張って日光で色付きを調整し、文字と会議のロゴを表面に浮かび上がらせた。
夏の猛暑で赤い色付けに苦労したという同社の佐藤義博社長は「リンゴは自然の恵みそのもの。首脳たちに地球環境についてさらに考えてもらえれば」と話している。
【産経ニュース・毎日jp参照】
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