ワールドカップ南アフリカ大会の準々決勝、ドイツVSアルゼンチンは4-0でドイツが快勝。
ドイツのFWクローゼは、同国の”爆撃機”ゲルト・ミュラーに
並ぶワールドカップ個人通算14得点で歴代2位タイに躍り出た。
ドイツは試合開始からピッチ全体を使った連動性あふれるパス回しで主導権を握った。
そして前半3分、左サイドからのシュバインシュタイガーのフリーキックを
GKロメロの前でミュラーがわずかにコースを変える。
これがロメロの足に当たってゴールネットを揺らした。
以降も流れるような連続パスで局面を打開し、厚みのある攻撃から決定機を作った。
アルゼンチンも、攻撃陣の個人技で対抗。
メッシやテベスが執ようなマークをドリブルでかいくぐり、
何度かゴール前まで迫ってシュートにつながる形を作ったが、
最後の局面で精度を欠き、ドイツ1点リードのまま後半へ折り返した。
後半、攻勢を強めるアルゼンチンの攻撃に、耐える時間が続いていたドイツ。
だが同23分、ポドルスキのクロスをクローゼが決め、
29分にフリードリヒが3点目を奪う。アルゼンチンは、ここでアグエロを投入。
しかし、不用意にボールを失うシーンが増え、逆にドイツのカウンターに脅かされてしまう。
44分には再びクローゼが加点した。
アルゼンチンはエースのメッシが厳しいマークで封じられ、
決定的なチャンスをほとんどつくれなかった。
準決勝に進んだドイツは7日27時半(日本時間)スペインと激突する。
ドイツ/レーヴ監督
「アルゼンチンを相手に4点も取ったのだから最高の試合だと言うしかない。
我々はメッシをファウルを犯さずに封じた。これも素晴らしかった。
エンジンがかかった後半は自由奔放な攻撃サッカーをすることができた。」
アルゼンチン/マラドーナ監督
「立ち上がりに失点したことが、試合を難しくしてしまった。
近く(10月30日に)50歳になるが、これまでの人生で最もつらい日だった。
モハメド・アリのパンチを喰らったようで、もうふらふらで何もする力が残っていない」