西武からFA宣言した和田一浩外野手が中日の西川球団社長らと初交渉し、
3年総額8億4000万円プラス出来高払いで入団に合意。
背番号は西武と同じ「5」になる。
岐阜県出身の和田は「環境を変えてゼロからスタートしたかった。
岐阜は中日色が強く、あこがれのチーム。地元に帰りたい気持ちもあり、
声を掛けてもらって今しかないと思った」と話した。
西川社長は補強ポイントの中軸を打てる右打者に
「ぴったり合う人。落合監督からも彼が来れば万全になると頼まれていた」
と喜んだ。
和田は今季初めてFA権を取得。
西武から2年総額6億円で残留を要請され、態度を保留していた。
中日は来季ウッズが39歳になり、中村紀も腰痛を抱え、ともに1年フルに
働けるか不安な要素を残していた。落合監督も右打者の大砲を以前から
希望しており、やや高い買い物にはなったが、福留の移籍が濃厚の中、
現在もっとも欲しい打者を獲得できた。
【和田一浩】
35歳。97年、ドラフト4位で西武入団。
05年首位打者。11年間で打率3割1分7厘、1032安打、177本塁打、543打点。
ワールド・ベースボール・クラシックや北京オリンピックアジア予選などで
日本代表に選ばれた。