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まもなく織田裕二主演「椿三十郎」
来年には松本潤主演「隠し砦の三悪人」が公開
されるので、その記念に黒澤明＆三船敏郎コンビ
の代表作をネタにしたいと思います。

この作品、ご存じの方も多いと思いますが
あの「スター・ウォーズ」のヒントともなった
名作中の名作です。

百姓の太平と又七が山の中で拾った焚き木の
中に金の延べ棒が入っていた。
欲に目が眩んだ二人は、血眼になって
焚き木を拾い集める。
それは山名家に敗れた秋月家の復興のための
軍資金だったのだ。

武将、真壁六郎太は雪姫の身を守りながら
欲にかられた百姓二人に黄金を背負わせて
敵地を通り友愛国まで辿り着くまで、
絶体絶命の危機を切り抜けながら旅をする物語。

モノクロの古い映画だと思うと大間違い。
今見ても、ストーリーは面白く
スケールは大きく
太平と又七の掛け合いも笑える。

また三船敏郎の圧倒的な存在感には
驚かされる。

敵を追う馬に乗りながら剣を構え
敵を切り落とすシーンは圧巻であり
女性を片手で担ぎあげる
山の中を駆け巡る
山名の名将・田所との立ち回り
その全ての演技に三船敏郎のすばらしが伺える。

燃え盛る火を囲んで群衆が踊る
火祭りのシーンも印象に残る。

「世界のクロサワ」「世界のミフネ」と
後世にまで語り継がれる意味がわかる。

太平と又七をＣ-３ＰＯとＲ２-Ｄ２
雪姫をレイア姫
という具合にスターウォーズに当てはめて
見ても楽しいし
スターウォーズを知らなくても
ラストまで存分に楽しめる作品であることは
間違いない。
是非世界のクロサワと世界のミフネを堪能していただきたい。


隠し砦の三悪人
１９５８年　１３９分
監督：黒澤明
三船敏郎　千秋実　藤原釜足　上原美佐　藤田進　志村喬