食品に関するリスクについては、こんな“気になるデータ”もある。EU諸国では、成長ホルモンを使用した米国産牛肉などの輸入を禁止した1989年以降、乳がん死亡率が一斉に低下したというのだ。心配なのは、米国産牛肉が今も我が国に輸入され続けている点で、
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「以前、私たちが札幌市内のスーパーで無作為に買った牛肉の残留ホルモンの濃度を最先端の測定器で調べたら、米国産牛肉は、国産に比べると赤身で600倍、脂身で140倍のエストロゲンが含まれていた。日本で乳がんなどのホルモン依存性がんが増加したのは、米国産牛肉の消費拡大も一因ではないかと思います」(北海道対がん協会細胞診センター所長の藤田博正氏)
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乳がんの増加に伴い、今やすっかり定着した感があるのが「マンモグラフィー」という単語。検診などの際に使用される、乳房専用のX線撮影装置のことだが、
「若い人は乳腺の密度が高く、乳房の中にちょっとしたものができていても、コントラストがつきにくい。乳腺も白く写り、がんのしこりも白く写るからです。例えて言うなら、雪原の中で白いウサギを探すようなものです」
と、日本乳癌学会元理事長で北里大学北里研究所病院の池田正医師は言う。
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