「まるでバケーションに来ているようだった」
「選手たちは1位になるのが嫌いなのか!!!!」
ストイコビッチ監督
勝てば首位の名古屋グランパスは東京Vと引き分け、
勝ち点50で鹿島と並んだが、得失点差で2位。
==名古屋1−1東京V==
最悪の結果を回避した劇的なゴールにも、ストイコビッチ監督の気分は
晴れなかった。ロスタイムに追いついて勝ち点1をつかんだ瞬間、
祝福しようとするスタッフを振り切るほど、虫の居所は悪かった。
「前半のことは忘れてほしい。攻撃のテンポが上がらず、
まるでバケーションに来ているようだった」思い返したくないほど散々な出来で、残留争いする東京Vにペースを握られた。
パスが回らず、守備ではDFラインが振り回されて、
いつものように力強いボールの奪い方ができない。
後半ようやくエンジンがかかったが、1点のビハインドを背負って、
バランスを崩してでも攻めざるを得なかった。
「最後のゴールは神様のプレゼント。私は楽しくなかった」ピクシー監督は最後まであきらめなかった精神力をたたえた以外は、
厳しい言葉を並べる。首位奪回の絶好機を逃した。
「私たちはタイトルの候補に残っている。
しかし、こんな試合をしていたら無理だ」
2週間の中断の後、残るは6試合。最終コーナーに入る直前、
ピクシー監督の一発目のムチが入った。
〈写真:いら立った様子でペットボトルの水をまくストイコビッチ監督〉
【2008年10月6日 中日スポーツより抜粋】