今年に入ってから身近なところで2つも新しくジムができたようですし、近年どんどんジムが増えています。気軽にできるクライミング「ボルダリング」。ではボルダリングとはどんなものなんでしょうか。
●ボルダリングとは?
もともとボルダリングはフリークライミングの練習的位置づけでした。ロープで確保しつつ高い岩場まで登るリードクライミングなどの練習として、低い岩場で細かく登っていたのを競技として独立したのがボルダリングです。
ロープや器具は扱うのに講習や練習が必要でパートナーの安全を預かることから、始めの一歩がなかなか出しにくいものですが、ボルダリングは体ひとつで登るので始めの一歩がとても軽いです。ボクも友人に誘われ何気に始めたのが切っ掛けでした。
●どこでやれるのか?
始めの一歩が軽いボルダリングは身近なところで出来ることが特長です。恐らく調べてみると休日や仕事帰りなんかに気軽に行ける場所に「クライミングジム」があるのではないでしょうか。そういったジムではリードクライミングができる所もありますが、多くの部分がボルダリングのウォールになっていると思います。始めの一歩はジムから踏み出すといいと思います。ジムごとに課題が設置されていてビギナーにはビギナーの課題が必ずありますから、安心して始めることができます。シューズ等もレンタルがありますし。
またロッククライミングですから、本物の岩場を登ることもします。通称「外岩」と言います。これは各地にボルダリングスポットがありますので、いずれ紹介したいと思います。ただ外岩にはジムのようにマットが敷かれているわけはありません。自分たちでクラッシュパッドなどを用意する必要がありますし、いきなり初心者だけで行ってやるには危険が多いと思います。外岩にもグレードが設定されていて自分の実力に合った岩を登ることが可能です。ビギナーにも登れる岩もありますので、よく分かっている人と一緒にだったら外岩から始めの一歩を踏み出すこともアリかと思います。シューズくらいは買っていく必要がありますが。
●競技としてのボルダリング
ボルダリングにはグレードと呼ばれる競技者レベルの目安があります。確か10級からあったと思いますが、7〜8級が入門用と言われています。それらを超えると中級となり、初段あたりから上級とされています。ですが初段というレベルは雲の上のレベルです。(ボクからすれば)
グレードは幅が広く、その人の得手不得手や体格などでグレードの難度を他者と同じように感じる訳ではありません。
グレードに関して詳しくはこちらの
「クライミンググレード比較表」をご覧下さい。
日本で有名なボルダリングの競技会としてはB-Sessionがあり、B-Sessionは年間を通じて総合ポイントで競います。勝敗はクリアした課題の数で順位を決定し、競技はインドアクライミングで行ない毎回大会用に課題を新しく設定して初登にて競われます。
その他に日本山岳協会が主催するボルダリングジャパンカップが2005年から毎年行われ「2008年チャレンジ!おおいた国体」からは国民体育大会の山岳競技の一種目としてボルダリングが採用されています。