「依頼人」でデビュー作とは思えぬほど
衝撃的な演技を見せてくれたブラッド・レンフロ
の主演作。
母子家庭に育つ少年エリック(ブラッド・レンフロ)の
隣家に輸血が原因でHIVに感染した11歳の
少年デクスター(ジョゼフ・マッゼロ)が引っ越してきた。
始めは戸惑うエリックだが、次第に打ち解けていく二人。
なんとかデクスターの命を救いたいと思った時
エリックは新聞の「HIV特効薬」の記事を見つけ
デクスターと二人いかだに乗って旅に出かける・・・
わずか12歳の二人の少年の演技に泣かされる。
親友を救おうと、知恵を絞りだし、行動を起こすエリック。
死期が迫っていることを知りつつ、何かを悟っている
ような落ち着きさえもうかがわせるデクスター。
とても12歳とは思えない。
HIVを題材にした映画は数あれど
彼らの演技ほど、強く、純粋で、心打たれる
作品はない。
安っぽいお涙頂戴ものの作品とはひと味違う作品である。
後に「マイ・フレンド・メモリー」という似たような
タイトルの作品が公開されるが、私は本作をおすすめしたい。
ちなみに主人公エリックを演じたブラッド・レンフロは
2008年1月に亡くなった。
「依頼人」「マイ・フレンド・フォーエバー」
「スリーパーズ」以来スクリーンに登場することが
減った彼だが、いい役者を亡くした。
マイ・フレンド・フォーエバー(THE CURE)
1995年 アメリカ 100分
監督:ピーター・ホートン
ブラッド・レンフロ ジョゼフ・マッゼロ アナベラ・シオラ