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まゆみん解説 亀の飼育 大辞典道場

亀の水カビ病に、イソジンを使って大丈夫!?(5)

まゆみん
2022年3月8日

閲覧数:24937回





「亀にイソジンは使っちゃダメなの?」「水カビ病や皮膚病に使える?」
という疑問。亀飼育者さんの間で知られている、イソジンの治療と効果的な使い方についてです。





■ケガにイソジンはNG!


「イソジンうがい薬」のポビドンヨードには高い殺菌力がありますが、亀(その他動物)のケガに使うのはNGとされています。

亀の水カビ病・皮膚病の治療にも使われるイソジンですが、「うがい薬」の方をケガの消毒に使うと殺菌力が高すぎて新しく作られた細胞まで壊してしまい治りが遅くなるため注意が必要です。

「イソジンうがい薬」と「イソジンきず薬」、2種類あるのは理由があったんですね。





■完治した例もたくさん


もちろん「イソジンうがい薬」を使った薬浴・消毒でも、亀の水カビ病・皮膚病・ケガが完治した例は多いです。自分も「きず薬」がなかった頃は使っていました。

でも、完治したのは、亀の自然治癒力か、イソジンの効果か、治りが遅かったのか早かったのかは、分からないのが本音です。はい。

「薬浴してるのになかなか治らないな」と思うときは、イソジンうがい薬が治癒を遅らせているのが原因かもしれません。





■イソジンを使う注意点


「亀のケガや皮膚病には、絶対にイソジンは使えないの?」というと、そうではありません。

人間のうがい用の「うがい薬」は、ケガやただれのない状態の皮膚についた細菌やウイルスを殺す目的で作られていることが分かります。また、動物病院での手術や消毒でも使われています。

その殺菌力ゆえ、新しくできた細胞を壊す危険がないならOKということになります。



個人的な考察をまとめると・・・


・「イソジンうがい薬」は、うがいや手術など短時間の殺菌消毒向き
・亀(その他動物)のケガや皮膚病治療には「イソジンきず薬」を使う
・長期長時間おこなう薬浴は、新しい細胞を壊さない「イソジンきず薬
・「イソジンうがい薬」は、ケガやジュクジュクした患部には使わない


といったことになると思います。ご参考になれば、幸いです!


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解説:
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コメント(5)
とぐろまき
2023年5月21日
こんにちは。記事の内容について1点疑問があります。
イソジンについて、うがい薬のポビドンヨードは7%、傷薬は10%です。傷の消毒を目的とする後者の方が、突然濃度は高いです。
なぜ、うがい薬ではなく、傷薬をおススメされるのでしょうか?

まゆみん
2023年5月23日
とぐろまき様

コメントありがとうございます。以下、私の考えですがご参考になれば幸いです!


「うがい薬」と「きず薬」の成分の比較

うがい薬
・ポビドンヨード7%(少なめ)
・添加物にエタノール

きず薬
・ポビドンヨード10%
・添加物にグリセリンなど

うがい薬は、うがい用や医療器具消毒(傷ついていない皮膚や物などについた細菌やウイルスを殺す)に使うもので、殺菌のみに特化しており「エタノール」もがっつり入っています。

イソジンきず薬は、うがい薬のようにただ殺菌消毒するだけでなく「傷の殺菌消毒+細胞を守る」という役割があるようです。成分に、皮膚を乾燥や水分蒸発を防ぐ「グリセリン」が入っていました!

→続きます

まゆみん
2023年5月23日
きず薬のほうがポビドンヨードが多いのは、うがいよりもっと汚い状態の「すり傷などで汚れた傷口に使う」ことを想定しているため、多く入っているのだと思います。

(↑※私個人の予想なので、正確な理由はメーカーさんに聞いてみないと分からないです、すみません!)

さて、亀さんのケガにイソジンを使うときですが・・・

→続きます

まゆみん
2023年5月23日
亀さんにイソジンを使うときは、「薬浴・消毒」ともに、原液のままは強すぎるので「10倍ほどに薄めて使うこと」を皆さんがオススメされていますよね!

「イソジンきず薬」の方がポビドンヨードは多くても、液を水で薄めちゃえば結果的に「薄いポビドンヨード+皮膚保護成分」になり、「うがい薬」よりは亀や小動物の細胞には負担が少ない消毒液になるから、というのが理由だと思っています。

(うがい薬のほうは、亀や小動物に刺激を与えるメントール成分とエタノールが入っており、皮膚を保護するグリセリンなどは含まれません)

長くなりましたが、もしご参考になれば幸いです!

とぐろまき
2023年5月24日
まゆみん(まにあ道) さま
丁寧なご返信、ありがとうございます。
ようは、ポビドンヨード以外の添加物の差で、きず薬を推奨されているということですね。納得致しました。

本文中、ケガにイソジンはNG、の項目において、ポビドンヨードについての記載しかなかったため、意図を誤解しておりました。
どうもありがとうございました。


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