フランスでは年金制度改革に反対するために
SNCF(フランス国有鉄道)やRATP(パリ市交通公団)、
エールフランスなどの交通機関を中心にストライキが
2007年11月13日から延々続いていましたが、
11月22日をもって一旦終了しました。
ドイツ鉄道も11月14日から62時間のストを行なっており、
ヨーロッパの交通網は大混乱に陥りました。
このように、ヨーロッパではストライキは珍しくありません。
日本人のようにタイトなスケジュールで行動する人々にとっては
急な予定変更を強いられ、右往左往することになります。
イギリスもストが多く、ひどい時には数日過ぎてから
繰り返されることもあるので要注意です。
但し、イギリスの場合は国鉄が分割民営化され、
日本よりもはるかに多い数の民間運行会社があるため、
すべてが一度に止まるという事態は減ってきました。
春闘と言われる日本とは違い、季節が一定しないのも
ヨーロッパのストの特徴になっています。
また、ストがなかったとしても予期せぬ運行停止は日常茶飯事で、
さらにドイツなど一部の国を除けば列車の遅れはしょっちゅうです。
結局ヨーロッパを訪問する場合は、
できるだけ余裕を見込んだ日程で組むしかありません。
Seaviewもイギリスのストにテロ未遂事件、フランスの大雪など
数多くのトラブルに遭遇し、帰国が遅れたことさえあります。
異常事態に遭った時は素直にそれを受け入れ、
とにかく落ちついて善後策を考えるしかありません。
八方ふさがりになってしまったら、
おとなしく運行再開を待つようにしましょう。
ちなみに係員に詰め寄ったり怒鳴ったりしても、
警察のお世話になるだけの効果にしかなりませんので、
絶対に慎みましょう。