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将棋 棋戦史道場

第1期名人戦〜1937(昭和12)年〜(2)

☆熊の衝撃☆
2014年12月11日

閲覧数:5735回

【 第1期 名人 木 村 義 雄 】


★名人戦 第1期リーグ開幕

初の実力制名人の決定方法は、
7人の八段位の棋士による2回総当たりのリーグ戦のポイントと、
他に行われる普通棋戦で得るポイントを加算するもので、
その合計得点が1位の棋士を名人とするというものであった。
※(八段は当時の最高段位)

初期に参加した7人の八段
土居市太郎、大崎熊雄、金易二郎、木見金治郎、花田長太郎、木村義雄、金子金五郎
  

★棋界分裂騒動勃発

その後、関西の神田辰之助七段の八段昇進問題に紛糾した挙句、
花田、金子が連盟を脱退して別の組織を作るなど将棋界に大騒動が起こった。

この騒ぎは関根十三世名人と小菅剣之介八段(贈名誉名人)の仲裁などにより
棋界は統一され『将棋大成会』が誕生した。

この騒動の影響で名人決定特別リーグは半年間延期となり、
先の7人加えて新たに八段となった神田辰之助と萩原淳加わり
総勢9名で再開の運びとなった。


★第1期名人決まる

木村、花田両八段が僅差で名人位を争い、
その行方はリーグ戦の最終局で決せられることになった。

このとき木村八段が敗れると、
再び両者による六番勝負の決戦が行われるはずであった。

しかし、最後は木村八段が有終の美を飾り
実力制という新制度に基づいた第一期名人位の栄冠は木村八段が獲得した。

【第1期(1937年度)名人決定大棋戦】
持ち時間:各13時間
木村 義雄八段 13勝 2敗
花田長太郎八段 13勝 2敗
土居市太郎八段  8勝 7敗
神田辰之助八段  8勝 7敗
金子金五郎八段  7勝 8敗
萩原  淳八段  7勝 8敗
金 易二郎八段  5勝10敗
木見金治郎八段  3勝12敗
大崎 熊雄八段  0勝 8敗

※大崎八段は途中病気のため棄権休場した。



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コメント(2)
ブルンディ
2014年12月11日
持ち時間各13時間ってすごいですね。

☆熊の衝撃☆
2014年12月11日
そうですね。自分だったら集中力が途中で切れているでしょうね。
でも、かつて、将軍の御前で行われた『御前将棋』
持ち時間に制限がなかったんですよ。


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