「イギリスには1日に四季がある」という言葉を
聞いたことがある人もいらっしゃると思います。
その言葉通り、イギリスは天気の変化がすごく早く、
雨が降って寒い!って思っていたら晴れてきて暑くなったりします。
この変わりやすい天気の元凶は、実は意外な事実があるのです。
イギリス周辺は実は低気圧の墓場なのです!
メキシコ湾で発生してアメリカ東海岸を進みながら発達する
低気圧は東に向かって進み、大西洋を渡ってヨーロッパに達します。
しかし、イギリスの先にあるのはヨーロッパ大陸。
低気圧は水分が命。先に行こうとすると陸地では水分が得られないので、
その手前で衰えて行くのです。
その場所がアイスランドの南側になるため、この低気圧には
「アイスランド低気圧」という名前があります。
低気圧が衰えて行く時、中心から伸びていた前線は
バラバラになって散って行きます。
それは雨雲が散って行くのとほぼ同じことを意味するらしく、
雨が降っても雲が衰えた後に消えていって、
天気が回復していくようです。
このため、天気図では低気圧の中にあっても、
天気は晴れ、ということも少なくないのです。
このイギリス付近で衰える低気圧の中には、
アメリカ東海岸を襲ったハリケーンから温帯低気圧に変わったものもあります。
このため、「あの猛威をふるったハリケーンが今、死につつある・・・。」
なんて記事が新聞に載ったこともあります。
そんなわけで、イギリスでは安定した天気はあまり望めません。
6月や7月だけは晴れの天気が続くことが多いのですが
(ジューンブライドは実はここから来ている!!)
それでも年によっては雨だらけの冷たい夏になることもあるようです。