今夏話題のアニメ―ション映画『君の名は。』
『秒速5センチメートル』(07年)、『言の葉の庭』(13年)など意欲的な作品を数多く作り出してきた気鋭のアニメーション映画監督・新海誠。
君の名は。DVD
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などの作品で知られ、新海監督とはCMでタッグを組んだこともある田中将賀がキャラクターデザインを手がけ、「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」などスタジオジブリ作品に数多く携わってきた安藤雅司が作画監督。
「君の名は。」3・11後の日本へのレクイエムとエール。新海誠の新境地であり最高傑作
理想的なメジャーデビュー作というべきだろう。新海誠のセンスを一切損なうことなく、メジャーアップデートを果たしている。監督のセンスもさることながら、プロデューサーのバランス感覚が素晴らしいのだろう。スタジオジブリでも細田守でもなく東宝が夏のアニメに新海誠を指名したことは大きな驚きだったが、作家性を存分に発揮させたうえで、多くの観客の心を掴むのに十分な広い窓口の作品に仕上がっている。
君の名は。あらすじ
千年ぶりとなる彗星の来訪を一か月後に控えた日本。
聲の形 DVD 山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見覚えのない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。一方、東京で暮らす男子高校生、瀧も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。繰り返される不思議な夢。そして、二人は気付く。「私/俺たち、入れ替わってる!?」
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