【 第3期 名人 木 村 義 雄 】※通算3期
★予選制度導入! 神田八段が挑戦者に!
第3期名人挑戦者の選出は、
参加棋士12名を3組に分けた予選制度から勝ち上がっていくシステムに変更された。
そして、各組の優勝者1名の計3名と、
各組の次点同士3名が戦って1名の復活を認めて、
決勝リーグはこの4名によって戦い
その優勝者を名人挑戦者とすることとした。
※第3期名人戦挑戦者決定戦参加棋士
土居市太郎八段
金 易二郎八段
木見金治郎八段
花田長太郎八段
金子金五郎八段
神田辰之助八段
萩原 淳八段
斎藤銀次郎八段
坂口 允彦八段
塚田 正夫八段
渡辺 東一八段(五段〜七段予選通過:八段昇進)
大野 源一七段(五段〜七段予選通過)
■予選リーグ
A組
金 易二郎八段
金子金五郎八段
神田辰之助八段(優勝4勝1敗)
坂口 允彦八段(次点)
B組
土居市太郎八段(優勝4勝1敗)
花田長太郎八段(次点3勝2敗)
斎藤銀次郎八段
大野 源一七段
C組
木見金治郎八段
萩原 淳八段
塚田 正夫八段(次点2勝3敗)
渡辺 東一八段(優勝5勝)
■次点復活戦
花田長太郎八段
坂口 允彦八段
塚田 正夫八段(復活2勝)
■決勝リーグ
土居市太郎八段
神田辰之助八段(優勝 名人挑戦)
渡辺 東一八段
塚田 正夫八段
★名人位、箱根越えならず!
神田八段は関西の闘将と呼ばれる棋界の代表者で
今回名人位が箱根を越えるかどうかで大いに盛り上がった。
しかし、終わってみれば、
木村名人の4連勝で幕を閉じ、三連覇達成という結果であった。
余談だが、実はこのとき、木村名人、神田八段ともに、
万全の体調ではなかった。
木村名人は、回復基調ではあったが敗血症を患っての戦いであったのと同時に、
神田八段はというと肺結核を患ってやせ衰えていたのである。
【第3期(1942年)名人戦七番勝負】
名人 木村義雄―挑戦者・八段 神田辰之助
持ち時間:各15時間(3日制)
名人戦 木村名人 ― 神田八段
第一局 ○―●(先手)7/11、12、13 東京「将棋大成会」
第二局 (先手)○―● 7/21、22、23 大阪「水無瀬神宮」
第三局 ○―●(先手)7/31、8月1、2 東京「将棋大成会」
第四局 (先手)○―● 8/22、23、24 東京「将棋大成会」