08年4月16日 中日VS巨人 〈ナゴヤドーム〉
中日の川井投手が4年目でうれしいプロ初勝利。
3年ぶりの先発で、巨人打線を相手に6イニング1失点の力投!
ヒーローインタビューでウイニングボールの贈り先を問われると、迷わず答えた。
「プロに入る前に他界したオヤジのもとに供えたいと思います」
プロ入りの1年前、父が59歳の若さで他界。
その年の秋のドラフトで中日の指名を受けた。
「オヤジ」には、プロのユニホーム姿も見せられなかった。
3年ぶりに先発した左腕の好投はナゴヤドームを驚かせた。
下積みを経験した上で、着実に実力を付けての白星だった。
1軍をあきらめない。全力を尽くす。その姿勢は、父との誓いでもあった。
「最後までやり通せ、途中であきらめるな」。父が語った言葉だ。
「大学進学も反対された。反対のことばかりをやってきた」。
ずっと反発してきた。その父がやっと背中を押してくれた。
進んできた道でつかんだ白球。やっと父のもとへ運べる!!
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