4月10日、2011年シーズン第2戦マレーシアGPがセパン・インターナショナルサーキットで開催されました。優勝はポールポジションからスタートしたセバスチャン・ベッテル。小雨が降る難しいコンディションでしたが、スタートでトップに立った後、冷静なレース運びで開幕から2戦連続のポール・トゥ・ウィンとなり、ライバルに大きなポイント差をつけることとなりました。
スタートでは、6番手からスタートしたニック・ハイドフェルドがすばらしいダッシュをみせ、2番手を獲得。その後トップのベッテルを追ったが、ベッテルの速さには追いつけず、中盤で小雨が降った後にはピット作業により3番手と順位が下がってしまいました。好調だったのがマクラーレンのバトン。後半にハミルトンがトラブルを抱え順位が逆転してからは、いいペースで走りきりました。ついていなかったのは、ウェバー、ハミルトン。マーク・ウェバーはKERSのトラブルが見つかり、KERS無しでレースを戦うことに。その結果スタートで順位を大きく落とし、その後もペースはいいもののストレートで他の車に負けてしまうという状態に。ただ、ファステストラップ1分40秒571は、彼が記録しました。ハミルトンはセッティングが合わずタイヤのタレが激しい状態に。ピットストップのトラブルも重なり、アロンソとのバトルに巻き込まれ当てられてしまうことに。しかもそのバトルでの進路の複数回変更により、ドライブスルーペナルティをレース後に課せられ、結局8位になってしまう有様。散々なレースでした。ただし、健闘の走りを見せていた小林可夢偉はが8位でフィニッシュしており、その後のハミルトンのペナルティにより7位入賞となりました。オーストラリアで失ったポイントを取り戻すまでではないですが、嬉しい今季初ポイントです。
次戦は中国GP。以前としてレッドブルの強さが目立ちますが、他チームのレースペースの良さにも注目。タイヤにも厳しい上海インターナショナルサーキットで、マクラーレン、フェラーリ、そしてロータス・ルノーの更なる活躍に期待。
■F1 マレーシアGP 決勝結果 順位 | No. | ドライバー | チーム |
1 | 1 | セバスチャン・ベッテル | レッドブル |
2 | 4 | ジェンソン・バトン | マクラーレン |
3 | 9 | ニック・ハイドフェルド | ロータス・ルノーGP |
4 | 2 | マーク・ウェバー | レッドブル |
5 | 6 | フェリペ・マッサ | フェラーリ |
6 | 5 | フェルナンド・アロンソ | フェラーリ |
7※ | 16 | 小林可夢偉 | ザウバー |
8※ | 3 | ルイス・ハミルトン | マクラーレン |
9 | 7 | ミハエル・シューマッハ | メルセデスGP |
10 | 15 | ポール・ディ・レスタ | フォース・インディア |
11 | 14 | エイドリアン・スーティル | フォース・インディア |
12 | 8 | ニコ・ロズベルグ | メルセデスGP |
13 | 18 | セバスチャン・ブエミ | トロ・ロッソ |
14 | 19 | ハイメ・アルグエルスアリ | トロ・ロッソ |
15 | 20 | ヘイキ・コバライネン | チーム・ロータス |
16 | 11 | ティモ・グロック | ヴァージン・レーシング |
17 | 10 | ヴィタリー・ペトロフ | ロータス・ルノーGP |
| 23 | ヴィタントニオ・リウッツィ | ヒスパニア・レーシング |
| 25 | ジェローム・ダンブロシオ | ヴァージン・レーシング |
| 21 | ヤルノ・トゥルーリ | チーム・ロータス |
| 17 | セルジオ・ペレス | ザウバー |
| 24 | ルーベンス・バリチェロ | ウィリアムズ |
| 22 | ナレイン・カーティケヤン | ヒスパニア・レーシング |
| 12 | パストール・マルドナド | ウィリアムズ |
※レース後にペナルティによりルイス・ハミルトンが8位に降格