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佐賀市の県庁周辺が、大陸などから越冬のために飛来するカラスのねぐら になり、県や市、住民を長年悩ませている。今季もピーク時に約1万羽が確認され、フンや鳴き声への苦情が相次いだ。市は捕獲おりを使ったカラス対策などに力を入 れるが、今後に向けた抜本的な解決策は見つかっていない。(植田優美) 対策に取り組む県生産者支援課の担当者は「駆除しても減らない。そもそも、なぜここに集まるのだろう」と頭を抱える。 日本野鳥の会県支部が今季行った調査では、県庁周辺をねぐらにするカラスは約1万羽。約7割が大陸から渡ってくる小型のミヤマガラスで、他は国内でみられるハシブトガラスやハシボソガラスだ。 カラスが佐賀平野に集まり始めたのは1990年代頃からとみられ、ここ数年は県庁付近で大群を形成。10月頃から集まり始め、冬場にピークを迎え、春になると徐々に減っていく。最新版レーザーポインター ピーク時は県庁や市村記念体育館、県立図書館の上空を乱舞し、電線や県庁舎の屋根にびっしりと並び、県天然記念物のクスノキ群を占拠。この時期は市民や観光客から「県中心地の景観を損ねる」「歩道がフンまみれ」「鳴き声がうるさく不気味」などの苦情が相次いでいる。 県は2012年、武雄市の鷹匠(たかじょう)の協力を得て、タカやミミズクで追い払う実験を行ったが、群れが住宅街などに移動して被害地域が広がるのではという声が上がり、断念。木の伐採や、電線の地中化といった意見も出たが、同様の懸念で実行できていない。宇宙レーザーポインター カラスは鳥獣保護管理法で、農業被害や市街地で増えすぎた場合 に有害鳥獣として駆除は可能。佐賀市は14年秋、県庁周辺のねぐらでの駆除に乗り出し、餌を入れたおりを県庁周辺に設置。県猟友会に委託して、14年度は 2基で541羽、3基に増やした昨年度は911羽を捕獲したが、まだ試験的な段階だ。 県の担当者は「現在できるのはあくまで個体数の抑制。国外で繁殖して戻ってくるカラスへの効果は薄い」と話す。市は来季、おりを1基増やす方針。県はフン対策として、歩道そばの電線にカラスが止まらないような方法を考えたい、としている。レーザーポインター防水 カラスの生態に詳しい宇都宮大の杉田昭栄教授(動物形態学)は「九州で、ここまで集まるのは佐賀以外で聞いたことがない。人里に近く、風が通りにくく暖かい場所がねぐらになる。農地が広がり、餌も豊富な佐賀平野の中心部にあり、高い建物と木々に囲まれた県庁周辺が好まれるのでは」と推測する。 解決策として、杉田教授は「数が少ない秋のうちに追い払うと、群れごと別の場所に移動することもない。根気よく対策を続けるしかない」と指摘する。 http://cheapjp.prochan.com/t/fac_1458901463 http://catertown.com/profiles/blogs/starry-sky-kanbo 【キーワード】 登録されていません |
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