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運動靴と赤い金魚(1)

Tippy
2008年1月28日

閲覧数:8040回

この作品は相当好きな作品です。
『少女の髪どめ』『太陽は僕の瞳』のマジット・マジディ監督の作品。


修理した妹の靴をうっかり失くしてしまった少年アリ。
父親にそのことを言えず、しかたなく自分の靴を妹と共有する。

ある日、マラソン大会があり、3等の賞品は運動靴だった!!!
兄は妹のために、3等を獲るためにマラソン大会に出場する。

必死に走るアリ。そして・・・


この二人の兄弟愛は本当に微笑ましいものがあった。
泣けるほどの感動、というわけではないが
心が温まる作品である。

学校は妹が午前中、兄が午後からの授業である。
妹が先に兄の靴で登校する。
妹の下校途中に待ち合わせをして、靴を交換して兄が登校する。
誰にも知られないように、こっそりと、そして急いで靴を履き替える。
そこから、アリは走って学校までいく。
だから、兄はいつも遅刻。
それでも、遅刻の理由は言わない(言えない)。
だまって叱られる。
その姿が実に微笑ましい。

そもそも、現代の日本で兄弟で靴を共有するということが考えられるだろうか。
今の日本ではまずありえない。
靴を修理に出すことさえ、ない。大半の人は捨てる。
そこがすでに、日本とイランの経済状況の違いが伺える。
もちろん、イランがそういう家庭ばかりとは言えない。
富裕層もたくさんいる。
でも現実こういう環境の人たちも存在する。
そこは目を反らしてはいけない。


ハッピーエンドなのか、そうでないのか、よくわからない。
でもなぜか心が温まる。

イラン映画は初めて観たが、とてもいい作品に出会えたと思っている。
ハリウッド映画ばかり観ている人、たまにはこんなほんわりとした
映画も心が癒されますよ。


運動靴と赤い金魚(BACHEHA-YE ASEMAN / CHILDREN OF HEAVEN)
1997年 イラン 88分
監督:マジッド・マジディ
ミル=ファロク・ハシェミアン バハレ・セッデキ アミル・ナージ

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コメント(1)
克兄
2008年4月11日


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