スリに関してはこれまでもネタにしてきましたが、
これから2月にかけては卒業旅行や大学の研修旅行などで
ヨーロッパへ行く若者が激増する時期ですので、
今回はもう少し具体的に、スリの被害を防ぐ方法を伝授します。
★ 貴重品の持ち方の基本
基本は身に着けることです。
そして、外部から容易にとられないようにすることです。
そのためには上着の内ポケットに入れるのが一番安全です。
または上着の下に来ているシャツのポケットに入れるのもOKです。
外ポケットには貴重品を絶対入れてはいけません。
たとえチャックやボタンがついていても、スリは平気でとっていきます。
また、間違ってもズボンのうしろポケットに入れるのはやめましょう。
若い男性が格好つけて、少しはみだし気味に財布を入れるのは、
それこそ「盗んでください」と言っているようなものです。
なお、財布などはさっと取り出せることが基本です。
出し入れにもたついていると、スリはどこに何が入っているかを
観察して狙いをつけることもするので、要注意です!!
ですから、さっと取り出し、さっとしまうことを心がけましょう。
★ カバンの持ち方・選び方
基本的に逃げ足が速くないと、スリ稼業は成り立ちません。
そういった意味で、小さいハンドバッグを持ち歩くのはあまりお勧めできません。
大き目のバッグは逃げるのにスピードが出せないので、あまり狙いません。
小さいハンドバッグは、大き目のバッグに入れることをお勧めします。
そして、お金を分散して入れる場合を除き、
貴重品はバッグには入れないようにしましょう。
★ 気の持ち方
ヨーロッパに行くと「おしゃれ!」「リッチな気分」「エキゾチック!」
といった先入観や実際の印象から、気持ちがうわつきがちです。
たとえ花の都パリに行っても、音楽の都ウィーンに行っても、
日本の東京へ行くときと同じように、平常心でいてください。
そしていつもとは違う動作を海外で意図的にすることは大変危険です。
たとえば、ポケットに貴重品を入れたりするのでも、
日本にいるときからヨーロッパでのおすすめの方法を実践しましょう。
普段から身に着けている動作をヨーロッパにいるときだけ
変えるということは、動作がもたもたする原因になって
相手にスキをつくっていることを忘れないでください。