闘莉王、父の激励に現役続行決意…名古屋(1)

サッカーＷ杯南アフリカ大会日本代表ＤＦ田中マルクス闘莉王（２９）＝名古屋＝が１５日、所属するＪ１名古屋の練習に合流した。記者会見では「本当に素晴らしい大会だった。あのピッチに立てたことを誇りに思う」と振り返り、Ｗ杯後に現役続行か否かで迷った心境などを語った。

　Ｗ杯で４試合にフル出場しベスト１６入りに貢献したが、完全燃焼したと現役引退の可能性もほのめかしていた闘将。敗退後、心臓病で緊急入院した父・隆二さんを見舞うために故郷のブラジルへ帰省し、１４日に帰国した。

　病気の父親の姿を見て「正直なところサッカーをやめようと思った」と、うっすらと涙を浮かべながら明かした。しかし「お父さんに『もう一回頑張ってこい』と言われ、僕もプロとしてやらないといけないと思った」と決意を固めたという。

　チームは１７日に、Ｊ１再開後の初戦の大宮戦（ＮＡＣＫ５）を控える。闘莉王は「半端な気持ちじゃなく、思い切ってサッカーをしたい」と話した。