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ポケットビリヤード道場

フォーム(ショットスピード)(4)

たいし
2010年6月22日

閲覧数:19936回

手玉を撞くときのスピードは非常に重要です。例えば自転車をゆっくりと漕ぐことを想像してみてください。フラフラして中々真っ直ぐに進みませんよね?逆に下り坂で思い切り漕いだらどうなるでしょう?カーブなどでハンドルを正確に制御することが難しくなると思います。

ビリヤードも一緒でプレーをするには最適なショットスピードがあります。これは速過ぎても、遅過ぎても良くありません。一般に力加減と言われるものですが、この加減と言うのは当然ながら個人差があります。

例えば筋肉隆々のプロレスラーの軽くと、小学生女子の軽くの力加減が同じである訳はないですよね?でも、よく見かける光景としてアドバイスで「そこは軽く撞けばいいよ」とか「ちょっと強めが良いね」なんてものがあります。適切なのかもしれませんが、基準がないところでの軽くや強くと言うのは曖昧過ぎて正しいスピードであるかどうかを判断出来ません。

まずは正しいキュースピードを身体に覚えさせることが必要になると思います。

では、正しいキュースピードとは一体どれくらいのスピードでしょうか?ビリヤードの格言のひとつに「キューの重さで撞け」と言うものがあります。非常に良い例えだと思うのですが、やはり少し抽象的ですね。

キューの重さで撞くスピードを適切な(標準的な)スピードと捉えたと仮定した場合、そのスピードは毎秒約9.8m/s加速することだと考えています。

数字は具体的になりましたが、イメージし難いですし根拠もまだ書いてません。そして肝心な練習方法もそれらをこれから解説します。

毎秒約9.8m/s加速というのは重力加速度と呼ばれるものです。簡単に言ってしまえば物が地面に向かって落ちるときのスピードと言うことです。キューから手を離すとキューは地面に落ちます。(実際にやらないでくださいね。壊れますから)このときにキューは重力により落ちている訳です。すなわち「キューの重さで落ちている=キューの重さで加速している」と考えられます。これが前述のキューの重さで撞くということになるのだと思います。

さて、具体的な練習方法です。要はキューが自然に落下するスピードを肘に覚えて貰えば良い訳ですね。そこで

[Youtube動画:JclNVeEYmds]

まず、キューをいつものグリップの位置で持ち、垂直に引き上げます。そして手を離せばキューの重さで下に落ちて行きますね?肘を曲げて放したグリップと同じ位置で再び握ります。このときに肘とキューのスピードはほぼ一致しているはずです。すなわちこれがキューの重さで撞くときの肘のスピードということになる訳です。

これよりも速いショットスピードで撞くというのは地面に向けて投げつけているような感じでしょうし、遅いスピードというのは落ちようとするキューを引き上げる動きになります。前述の自転車の例でも分かるように不安定な動きになります。

これならばキューさえあれば自宅でもトレーニング出来ますし、キューを持っていなければ同じような形でボールをキャッチするようにしても一定の効果があると思います。

キューを振ると言う動作は実はキューが落下すると言う動作を90度変換していかにシミュレート出来るかということが重要な訳ですね。だからキューは出来るだけ水平に振りましょう。という理屈とも合致します。

ゲームや練習を始める前のウォームアップとして採用すると良いと思います。

今後は具体的にボールを撞く練習方法をネタでご紹介する予定ですが、特に断りがない場合はすべてこのキュースピードで撞くことを前提に書くつもりですのでよく練習してくださいね。

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コメント(4)
ももこ
2010年6月22日
キューの重さで!!なるほど〜!
強く、弱くだとイマイチよくわからなかったけど
この基準があると かなり役立ちそう!

たいし
2010年6月22日
あくまでひとつの基準ですが、基準がないところでの強弱の論議というのは意味を持たないと思いますので、一番自然なスピードということで紹介しています。
もちろん人によって若干速かったり、遅かったりとベースが違う可能性はありますが何もないところでやろうとしても曖昧になるだけですからね。
さらに、ショットによって強弱を付ける場合も多数ありますが、それは今後の練習などのネタで紹介できると思います。

すみれ
2010年6月23日
キューが自然に落下するスピードを
肘で覚えればいいんですね!

とても参考になります!ありがたいです☆★
早速次回やってみます!

たいし
2010年6月23日
>すみれさん
そうですね。キュースピードにしてもスタンスにしてもストロークにしても自然な動きに逆らわないことが大事だと思います。
感覚を言葉や文章で伝えるのは難しいですから、理屈を知り、見て、実践して体験の中から自然な形が出来て来るのが理想ですね。


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