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それでもボクはやってない(1)

Tippy
2007年12月20日

閲覧数:6773回

まもなく、「裁判員制度」が開始されますね。
そこで、今年わたしが最も衝撃を受けた作品を紹介したいと思います。


「Shall we ダンス?」から11年ぶりにメガホンをとった
周防正行監督の待望作。
実話を基に作られたこの作品は日本の裁判とはどういうものなのか
というのがわかり、多少怖くなる。


金子徹平は会社の面接向かう電車で痴漢と間違わる。
何が何やらわからぬまま警察に連行、拘置所暮らしを余儀なくされる。
取締では自分の無実を主張するが、結局は起訴されてしまう。
徹平の母や友人たちは、彼の無実を信じベテラン弁護士・荒川や
新米弁護士・須藤とともに、裁判に向けて始動する。

無実であるはずの青年が、その無実を裁判で証明する術が無い。

痴漢に限らず
裁判とは決して「自分を守ってくれる」ためのものではない。
ということがよくわかる。
裁判とは如何なるものか、自分を守るとは如何なることか考えさせられる。

「知らぬ」ということは怖いことである。
もし自分が見に覚えのないことで、警察に連行されることが
あったとしたら自分をどのように守っていくか。
弁護士だって、必ずしも「より良い方法」で手を差し伸べて
くれる訳ではないかもしれない。

そう思うと、「知らぬ」ということがすでに
「罪」なのかもしれない。
とはいえ、裁判用語、弁護士用語、検察用語
とても日常で聞くような言葉はない。

今、できることといえば、自分がそういう状況にならぬよう
常に気をつけることぐらいしかない。

そういうことを意識するためにも、一度見てみるのもよい作品だと思います。

あなたは「自分を守る」自信はありますか。
だれかを「ジャッジ」する自身はありますか。


それでもボクはやってない
2007年 143分
監督:周防正行
加瀬 亮 役所広司 瀬戸朝香 山本耕史 もたいまさこ

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コメント(1)
克兄
2007年12月23日
何か救われない様な気分にさせられた映画でした。

災いから逃れる術を身につけようなのか
知らないやつが悪いのか。
ん〜考えさせられます。

だけどせっかくの問題提起も「喉元すぎればなんとやら」で
忘れてしまうんでしょうけどね。

そうならないためにも、2回・3回見てもいいかもしれない
映画だと思います。


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