日本の水墨画　雪舟(1)

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僕は東洋の画風にも興味があり　水墨画や浮世絵なんかがわりと好きです
中でも失敗の許されない描き方が特徴的な水墨画には　技術力や集中力に驚く作品を
たくさん見ます

みなさんも小中学校で習字をやったことがあるでしょうが　ズルして二重書きすると
一目でわかるようなものが出来上がります
同じように水墨画も　失敗の許されない　集中力を切らす事のできない技法を用います
油絵なんかですと　上から描き込んで　下に隠された絵なんかが発見されるなんて
こともありますが　水墨画はそんなことはありえません

そんなことを考えた上で水墨画を見るともの凄い戦いがこの紙の上で繰り広げられことを
感じ　あまりのスゴさに感心してしまいます




そんな水墨画家に雪舟という人がいます　美術や歴史の教科書で学んだと思いますが
室町時代の人で　坊さんでした


備中国（岡山県）に生まれ　京都・相国寺で修行した後　周防国（山口県）に移ります
その後　中国の画法を学びました

現存する作品の大部分は中国風の水墨山水画ですが肖像画の作例もあります
宋・元の古典や浙派の画風を吸収しつつ　各地を旅して写生に努め　中国画の直模から
脱した日本独自の水墨画風を確立し　後の日本画壇へ与えた影響は大きいと言われます

現存する作品のうち6点が国宝に指定されているという　もの凄さ！
日本の絵画史において別格の高い評価を受けているといえますね
雪舟作と言われる作品が多く存在し　真筆かどうか専門家の間でも意見の分かれる作品が多いらしいです




《代表作》

「四季山水図（山水長巻）」
「秋冬山水図」
「天橋立図」
「破墨山水図」
「慧可断臂図」