フェラーリが、2010年のチャンピオン奪回を目指し制作した「F10」。
昨年型「F60」に比べ多少ずっしりとしたイメージがあるのは、給油禁止になった今年のレギュレーションに沿うよう、ガソリンタンクを1.8倍の容量にしたリアセクションのせいでしょうか。はたまた、フロントノーズの幅が多少広がり、吊り下げ部が独特な形で、それが白いサンタンデールのロゴと相まってそう感じるのでしょうか。
そのフロント部分は昨年レッドブルRB5が採用した、サイドがせり出しているデザイン。これで、ノーズ上面と側面の空気を分けることができます。
また昨年問題となったダブルディフューザーを構想から取り入れて考えられたデザインとなっており、見えにくい部分での開発も進んでいる模様。
王者フェルナンド・アロンソを擁したフェラーリは、このマシンでどのような活躍を見せてくれるのでしょうか。
「主要諸元」
形式 | フェラーリF60 (281) |
シャシー | カーボンファイバー&ハミカムコンポジット構造 |
ギアボックス | フェラーリ製縦置(リミテッドスリップ・ディファレンシャル) |
トランスミッション | セミオートマチック・シーケンシャル電子制御ギアボクス(クイックシフト) |
ギア数 | 7速+リバース |
ブレーキ | ブレンボ製ベンチレート・カーボンファイバー・ディスクブレーキ |
サスペンション | 独立懸架サスペンション、前後ともプッシュロッド式トーションスプリング |
重量 | 620kg(液体、潤滑油、ドライバー含む) |
ホイール | BBS製13インチ(前後) |
「エンジン」
形式 | フェラーリタイプ056 |
排気量 | 2,398cc |
気筒数 | 8 |
Vアングル | 90度(鍛造アルミニウム) |
バルブ数 | 32 |
バルブ駆動 | 圧搾空気式 |
ピストン口径 | 98mm |
重量 | 95kg |
燃料供給装置 | マニエッティマレリ製デジタル電子制御燃料噴射 |
点火供給装置 | マニエッティマレリ製静電気式電子制御点火装置 |
燃料 | シェル製VパワーULG-66L/2 |
潤滑油 | シェル製 |
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