日本では薬局に行けば、たくさんの種類の栄養ドリンクがならんでいて、
用途別にいろいろ選ぶことができます。
厳密に言えば「医薬品」扱いのものは薬局で、
「医薬部外品」扱いのものは薬局に加えコンビニでも買えます。
ところがこの手の飲み物は、ヨーロッパの薬局では見当たりません。
では、存在しないのか、というとそうでもないのです。
最近、日本でも発売されたレッドブル(Red Bull)が、
ヨーロッパでは代表的な栄養ドリンクとなっています。
但し、医薬品でも医薬部外品でもないため、
あくまでも清涼飲料水扱いになっていますが、
それでも「エナジードリンク」という扱いなのです。
カフェイン分が多く含まれているのが特徴です。
レッドブルはオーストリアの会社が販売していますが、
もともとはタイ生まれの飲み物です。
このため、タイ人がレッドブルのTシャツを着ているのを
ヨーロッパでしばしば見かけることがありました。
このレッドブル、とにかく宣伝が派手なので、
ロゴを見かけた方も少なからずいらっしゃると思います。
宣伝カー(写真左)のインパクトは言うまでもありませんが、
なんと競技用の飛行機(写真中)にまでデザインしています。
こんな状況の中、日本の大正製薬がイギリス市場に挑戦しました。
その名は「リポビタン・バイタリティ」。
(写真右・一緒に写っているのはイギリス版ヤクルト)
日本のリポビタンDと同様の成分ですが、250mlの缶入りなので、
100mlの日本仕様に比べ薄まった印象があります。
高麗ニンジンエキスが追加された上に、微炭酸であるため、
シャンパン代わりに飲むこともできます。
ロンドンの新都心で、金融街としても知られる
カナリーワーフでは、ランチにボックス入りお寿司とリポビタン、
という組み合わせもよく見られたそうです。
なお、現在イギリスではリポビタンは発売されていません。