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ヨーロッパ旅行道場

ヨーロッパ人だって嫌われることもある(2)

Seaview
2008年12月23日

閲覧数:18517回

かつてヨーロッパで日本人が嫌がられた時期がありました。
その理由は、日本人観光客が「旅の恥はかき捨て」を地で行く行動を、
団体客として平気でしてしまったり、
日本のマスコミが露店を取材するのに、
断りもせずに勝手に商品を手に取ったりするなど、
ヨーロッパの「常識」に従わなかったことが要因です。

それでは、ヨーロッパ人は模範的な行動をとっているのでしょうか。
実は決してそんなことはないのです。

Seaviewがイギリスの大学院で学んだ際に、
「イギリス人の旅行する時の行動様式に問題がある」
ということを繰り返し担当教官から言われたことがあります。

というのも、イギリス人はリゾート地に行くのが大好きなのですが、
行き先に「イギリスと同じような設備」を求めてしまうのです。
このため、ギリシャやトルコに行っても、
イギリス人はお酒を飲み、クラブで踊るなど、
普段の楽しみ方の延長で滞在生活を楽しんでいるというのです。

これは、滞在国の文化を無視していることに他ならないので、
そんなことをするなら国内ですればいいのに、という意見もあるほどです。

日本でも、欧米の観光客が京都で舞妓さんを追っかけて、
普段の生活にまで影響が出ているという報道がありました。
自分の興味のためなら、節度を忘れて行動してしまうのは、
決して日本人だけの問題ではないことを、
意外なところで実証してしまう結果となりました。

このため、観光学ではビヘイビア(behaviour)を抜きにして、
研究を進めることはできなくなっています。
このビヘイビアは「行動様式」とか「生活態度」などの意味合いがあり、
国民性の一部として重要視されているのです。

日本人が海外で高い評価を受けるようになったのも、
過去に厳しい指摘を受けて、改善してきた成果です。
ヨーロッパ人も同様の指摘をこれから受けることになると思われます。
特に酒癖が悪く、フーリガンの態度に世界中が困惑しているイギリスは、
既に嫌がられている存在になってきているのが現状です。

どこの国でもそれぞれにマナーがあることを、
全世界の人々が理解しなくては、
観光振興に支障が出てくることになるでしょう。
そんな意味でも、観光学の必要性が叫ばれているのです。

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コメント(2)
ブルンディ
2008年12月23日
フーリガンは確かに迷惑ですね。
けど、イギリスの人にも迷惑がられている
行動があるとは知りませんでした。

Seaview
2008年12月23日
道場主です

他の民族について批判する場合、充分な配慮が必要なのですが、
イギリス人の行動様式に関しては、
イギリス人自身が問題視していることを知っていたので、
敢えて今回書かせていただきました。
相手国の状況に合わせた節度ある行動は、
日本人であろうとヨーロッパ人であろうと、
重要であることをもっと知ってもらいたいと思いで、
このネタを書いた次第です。


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