ヨーロッパに限らず、どこを旅行しても気になるのが、用を足す場所であります。
人間の生理現象として、食べる以上は出す方も考えなくてはなりません。
日本とは違い、ヨーロッパの公衆トイレはなかなか見つけにくいです。
ようやく見つけた、と思ったら有料だったことも少なくありません。
意外に思われるかもしれませんが、
ヨーロッパは公衆道徳が日本よりも遅れていると思われる部分があります。
それは単に使い方がきたない、というレベルではなく、
バンダリズム(Vandalism=破壊行為)が発生することが少なくないからです。
このため、トイレに入るのにチップを置いたり、
入場料をとるというケースも数多く見られます。
イギリスの場合は、鉄道の駅では有料トイレになっていることが少なくありません。
入口でコインを入れたあと、バーを押して入る形になります。
このような有料トイレの場合、シャワールームが用意されていることもあります。
ある程度安心して利用できるのは、スーパーマーケットやデパートのトイレです。
こちらは店員も利用するので監視の目が行き届き、それほど問題はありません。
通常は無料ですが、場所によってはトイレの中に皿が置かれており、
そこにチップを入れます。日本円で数十円のレベルで問題ないでしょう。
フランスなどでは、カフェに入ってお茶をするついでに
トイレを拝借、というケースも多くあります。
レストランなども含めトイレは通常、地下にあることが多いです。
トイレの表記ですが、イギリスもフランスもToiletsとなっていることが多いです。
スペルの最後に複数形のSが付くのを覚えておいてください。
またイギリスでGents/Ladiesという具合に、
単に男性用・女性用という表示で出ていることも多いです。
これはヨーロッパ全体でもその国の言葉で同様の表記がされます。
日本では「お手洗いはどこですか?」と遠まわしに尋ねることがありますが、
英語でも「Where is washroom?」と同様の言い回しをすることがあります。
ちなみに日本での英語表記でよく見かけるLavatoryは、
ヨーロッパではまず見かけることはありません。
最後に笑い話のような注意点をひとつ。
イギリスでは街中に「TO LET」という看板(写真)がありますが、
これは「貸室あり」の不動産広告なので、お間違えなく!!