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敬愛なるベートーベン(0)

Tippy
2008年7月20日

閲覧数:7514回

“交響曲第九番”完成前後の晩年のベートーベンと
彼を支えた女性写譜師アンナとの交流を描いた作品。


1824年、ウイーン。
初演4日後に控えた「交響曲第九番」の
合唱パートが未完であった。
そこへ、作曲家を志す若い女性アンナが
写譜(楽譜を清書する)師として訪れる。

女性の写譜師が訪れたことに激怒するベートーベン
だったが、やがて彼女の才能を認め仕事を任せることにする。

そして、第九初演の日。
難聴のため指揮棒を振れないベートーベンに
合図を送るアンナ。彼女の合図を頼りに指揮を
やり遂げるのだった。


ベートーベンの作品といえば
94年にゲイリー・オールドマンが
「不滅の恋 ベートーベン」でベートーベン役を演じている。

本作ではエド・ハリスが演じる。
二人の共通点は、名脇役といったところだろうか。
主役を張れる演技力を持ちながら
脇役で一層輝くことのできる役者。
多数の映画に出演し、出演していれば必ずわかるほどの
インパクトの持ち主。
「ここでも出演していたかぁ・・・」
と思わずニンマリしてしまう。
そんな役者である。

したがって、「不滅の恋 ベートーベン」も
「敬愛なるベートーベン」も同色なのである。
主役はあくまでもベートーベンなのだが
それでもなぜか、ベートーベンが脇役に見える。
ベートーベンのそばにいる女性に焦点がいってしまう。

それなのに、見終わるとやっぱりインパクトがあったのは
ベートーベンである・・・
というなんとも不思議な現象に陥ってしまう。

それが、エド・ハリスの魅力であり
ゲイリー・オールドマンの魅力である。

本作での第九の演奏シーンは
思わず息をのむような
胸がキュンと締め付けられるような
涙があふれ出すような
そんなシーンであった。
この演奏シーンは特におすすめしたい。


敬愛なるベートーベン(COPYING BEETHOVEN)
2006年 イギリス=ハンガリー 104分
監督:アニエスカ・ホランド
エド・ハリス ダイアン・クルーガー マシュー・グード

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