いよいよ夏本番です。
今回はイギリス屈指の海浜保養都市であり、
Seaviewが2年半住んでいたボーンマスをご紹介します。
ボーンマス(Bournemouth)は、イギリス南部のドーセット州にあります。
ただ、行政的には州から独立していて、日本の政令指定都市に相当する
ユニタリー・オーソリティに指定され、独自性の高い地方自治を行っています。
この街の最大の特色は10キロ以上にも続く長い砂浜です。
イギリスでは崖になっていたり、玉砂利になっている海岸が多いのですが、
ボーンマスでは見事な砂浜になっていて、ここで開放的な気分を味わうために、
イギリス中から観光客が押し寄せます。
もっとも、ボーンマスは人が住んでいなかった場所だったため、
はじめは別荘地や病気療養、保養地としての性格が強く、
観光地として人を集めるようになったのは交通の便が良くなってからです。
特に鉄道が開通した後は、多くの観光客が訪れるようになりました。
海水浴や甲羅干しを目的にしてやってくる観光客のために
夏を中心に多くのイベントが開かれ、
英国空軍レッドアローズの展示飛行(
過去ネタ参照)や
6週間連続で毎週金曜日に行われる花火大会(写真右)などもあります。
現在は語学学校が多く立地し、日本からもたくさんの語学留学生がやってきます。
しかし、ボーンマスは日本語のガイドブックには
全くと言っていいほど紹介されていないこともあり、
現地を訪れる日本人の大半はボーンマスのことを知らずに、
留学斡旋業者の紹介で来ることになります。
このため、実際に来てからその魅力を感じることになります。
語学留学生の生活の一例を挙げると、
午前中に授業を受け、午後はビーチで遊び、
夜は飲んだり踊ったりと言う感じです。
イギリス人の若者も多いため、夜の繁華街は非常ににぎやかで、
ハメをはずしすぎて警察沙汰になることも少なくありません。
Seaviewはここの大学院で苦労して観光学で修士号を取得しました。
その関係で、近年はこのボーンマスをフィールドに調査・研究を行っていて、
既にその成果の一部は学会で発表したり、出版されています。
知る人ぞ知るボーンマスが、一般的に有名になるのも時間の問題のようです。