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世界遺産その4・シングヴェトリル国立公園(0)

Seaview
2008年6月27日

閲覧数:8811回

2ヵ月半ぶりに世界遺産シリーズを再開いたします。
その本心は「ネタ切れ対策」と思ったあなた、ほぼ正解です(笑)!!

シングヴェトリル(Thingvellir)国立公園はアイスランドでは初めてで、
現在のところ唯一の世界遺産になっています。
指定されたのは2004年になってからで、
Seaviewは指定前の2000年にアイスランド人の友人の案内で訪ねました。
ここにはいくつかの見所があり、どれもが非常に興味深いものです。

まずはじめは、間欠泉。
日本にも別府温泉の竜巻地獄など、間欠泉はいくつか存在しますが、
シングヴェトリルには有名なものが2つあります。
ひとつはゲイシル(写真左)といい、古くから知られていた間欠泉です。
現在はほとんど活動していませんが、
このゲイシルの名前は英語で間欠泉を意味する
geyser(ガイザー)の語源になったという話もあります。

もっともゲイシルの横にはストロッコル(写真中)という別の間欠泉があり、
こちらはひんぱんに高温の温泉が吹き上げます。

次はギャウと呼ばれる地溝帯(写真右)。
地溝帯と言うのは、大陸プレートが地球の内部から出てくる場所です。
このような場所は通常は海底に存在するのですが、
シングヴェトリルの場合は地上でそれを見ることができます。
ユーラシアプレートと北アメリカプレートに挟まれて、
ちょうど真ん中の裂け目の部分が地溝帯にあたります。
その部分は柔らかい土となっていて、草が生えている程度です。

このような自然現象から、アイスランド人にとって
シングヴェトリルは神聖な場所という認識になっています。
さらに、ここは世界最初の議会にあたる「アルシング」が、
西暦930年から開かれていた場所でもあるのです。
民主主義の源流はこの場所にあると考えることもできます。
実はこれが世界遺産への大きな登録理由となっているのです!

従って、シングヴェトリル国立公園は意外なことに世界自然遺産ではなく、
世界文化遺産への登録となっています。

自然に対する畏敬の念は、日本と共通する部分です。
機会があれば、是非とも訪れたい場所です。

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