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セマルハコガメの飼育 〜生態・飼育のコツと飼育環境〜(7)

まゆみん
2012年5月8日

閲覧数:80125回


セマルハコガメの生態や飼育方法についてまとめてあります。




(写真提供 kameloveさん)

カメ図鑑 セマルハコガメ

学名:Cuora flavomarginata /  英名:Yellow-margined box turtle
生息地:沖縄(主に、石垣島・西表島)、台湾、中国
大きさ: 11〜15cm前後 最大甲長 約19cm
食性:雑食性

SITES(サイテス)付属書2類



●セマルハコガメの生態


腹甲に蝶番がついており、四肢を引っこめるとフタが閉まるようになっているのが特徴。


日本に生息している「沖縄産」と、中国大陸や台湾に生息している「中国産」の2亜種に分かれますが、
飼育できるのは、中国産(チュウゴクセマルハコガメ)、台湾産(タイワンセマルセマルハコガメ)です。
ペットショップなどでもっとも多く流通しているのは、国内繁殖のCB個体がメインになってきています。


日本(沖縄産)の個体は、「ヤエヤマセマルハコガメ」。1972年に国の天然記念物に指定されています。

日本国内での生息地は沖縄県のみで、主に石垣島や西表島、その周辺では、野生個体が見られます。
森林の中の小川や、植物が生い茂った水辺など、湿度が高くてあたたかい場所に生息していますが、
まれに民家の庭や畑などに出没することもあり、道路などでの目撃情報も耳にすることが多いです。


水にほとんど入らない陸棲で、ほぼ陸上のみで生活をしています。基本的に、泳ぎは苦手・・・。(笑)

雑食性で、おもに昆虫、ミミズ、カタツムリなどの陸棲の貝、動物の死骸、果物などを食べています。
寿命は30〜50年ほどとされており、上手に飼育すれば、一般の水棲ガメたちと同じくらい長生きします。


セマルハコガメは、近年では「オスが少ない」ということがよく言われています。

セマルも、産卵場所である土の温度によって卵から生まれる個体の性別が決まる「温度依存性決定」の
仕組みで性別が決まります。土の温度が低いとオス、高いとメスが生まれてくるようになっていますが、
最近では気温が上昇したためなかなかオスが生まれず、セマルのオスは貴重な存在になっています。



●セマルハコガメの飼育



・飼育に必要なもの

水槽・・・60〜90cm水槽ほどのスペースが必要。成長とともに大きい場所へと引っ越します。
床材・・・ミズゴケや鹿沼土など、保湿性のある素材。なるべく掃除しやすく清潔なものを使います。
ライト・・・紫外線ライト(森林生物用5,0)、保温球(バスキングライト)両方必要です。
保温・・・冬場は、必要に応じてパネルヒーターを使うとコンディションが良くなるようでおすすめ。
その他・・・温湿度計、サーモスタット、温湿度計、シェルター、水入れ(水場用。大きく浅いもの。)



飼育環境とレイアウト

基本的なレイアウトなどは、普通のハコガメさんの飼育方法と同じです。テラリウムで飼育します。
(成長しても20cmほどなので、60cm〜90cm水槽で終生飼育することが可能な種類です!!)

ミズゴケなどの湿った床材を5cmほど敷き、全身がしっかり入るような浅くて広い水入れを用意します。
プラスチックパッドなどの浅めの容器を用意し、そこに体の半分くらいの深さまで水を入れておきます。

身を隠すためのもの(シェルター)や、必要に応じてほかの素材(流木など)も入れてもオッケーです。



・温度と湿度管理について

湿った陸場の生息しているため、あたたかく湿った環境を好みます。乾燥と低温がニガテです。
冬眠することができないため、冬場でも常に25℃以上をキープし、湿度の高い環境を保ちます。

温度・・・ケージ全体の適温は25℃。ホットスポットの下のみ28〜30℃くらいに設定します。
湿度・・・50〜80%前後。冬場はこまめにきりふきしたり、加湿器などで乾燥を抑えます。


・餌の与え方について

配合飼料(ハコガメフードなど)を中心に、植物質のものと動物質のものをバランスよく与えます。
コオロギやカタツムリなどの動物質のものを好みますが、ハコガメ用の配合飼料も食べてくれます。
ときどき、補助食として野菜やフルーツを与えたり、コオロギなどの昆虫も与えるとよいそうです。

キレイな甲羅を維持するため、サプリメントのビタミンやカルシウムなどを適度に補給していきます。



セマルハコガメの飼育は、「カメの飼い方・楽しみ方BOOK」という本のP65を参考にしてあります。

レイアウトや飼育環境について、飼育器具などもカラー写真つきで分かりやすく掲載されています。
これから飼われるみなさんは、ぜひ読んでみてください!! マニアーナ!まゆみんでした。

解説者  まにあ道イメージガール マニアーナ! まゆみん
マニアーナ!公式ブログ :http://ameblo.jp/maniana-mayumin/
マニアーナ!公式twitter :http://twitter.com/maniana_mayumin



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コメント(7)
kamelove
2012年5月9日
甲の低いセマルは基亜種のタイワンセマルですが、低い他に全体的に細長い感じです。(たまたまかも知れません)

写真は若い個体の♂♀の総排泄孔の比較。

kamelove
2012年5月9日
確かにセマルは♂が少ないですね。
さらに♂は♀より高価ですね。
今後、どうなるのかな。
ブリーダーさん、よろしくお願いします。

写真は、幼体の個体が育った若い個体です。
2匹、♂がいます。

まゆみん
2012年5月9日
☆ kameloveさん ☆

貴重なお写真をありがとうございます(・▽・b)
セマルのオスとメスは、両方比較してちゃんと見慣れていないと
分かりづらそうな感じですねぇ!!一瞬わからなかったです・・・爆

オスが少ないってなんだか大変そうだなぁと思います。爆爆爆

自然界だけじゃなくて、普通にブリーダーさんが繁殖させても
オスが少ないみたいなので不思議です!!なぜだろう(((;▽;)))

わたしなんかはもう性別も種類も関係なくぜんぶみんなかわいいので
全く問題ないですが!!(((゜▽。)))爆爆爆 みんなかわいすぎ・・・!!


ももこ
2012年5月9日
甲羅に蓋がついてるんだ!すごーい!
完全装備でカワイ〜ッ♪

ゼニチャメ
2012年5月9日
セマルハコガメかわいいなあ。
オスは、なかなか生まれないのかー
質問です
セマルハコガメのオスとメスの違いはどうやって見分けるんですか。
お返事待ってます。

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