まにあ道モバイル

ヨーロッパ旅行道場

マイナーな国その2 ボスニア・ヘルツェゴヴィナ(2)

Seaview
2007年9月10日

閲覧数:12018回

昔々、東ヨーロッパにユーゴスラビアという国がありました。
建国の父であり、社会主義革命の闘士だったチトーがこの世を去った後、
中に住んでいた民族はそれぞれが独立しようとしたのでした。

こうしてクロアチア人中心のクロアチアが、スロヴェニア人中心のスロヴェニアが、
セルビア人中心のセルビアが・・・といった具合に独立していきました。
しかし、セルビア正教徒のセルビア人、イスラム教徒のムスリム人、
カトリック教徒のクロアチア人が混ざって住んでいたボスニア・ヘルツェゴヴィナは
民族紛争で争いあい、国土は荒廃してしまったのです。

ボスニア・ヘルツェゴヴィナの首都はサラエボ。
サラエボは冬季オリンピックの開催都市としてあまりにも有名です。
ところが、ボスニア・ヘルツェゴヴィナには民族紛争の後遺症から、
政府が2つ存在するという奇妙なことが起きているのです。

ひとつは「ボスニア・ヘルツェゴヴィナ連邦」。
クロアチア人+ムスリム人中心で、首都はサラエボ。
もうひとつは「スルプスカ共和国(セルビア人共和国)」。
こちらはセルビア人中心で、首都はバニャルカです。

現在は紛争も収まり、日本も多額の援助を行なっています。
日本の援助は3民族を平等に扱っているため、現地の人には評判がいいです。

残念ながらヨーロッパではセルビア人を悪者にする風潮があり、
かつての名古屋グランパスエイトの名選手である
ドラガン・ストイコビッチ選手(セルビア人)はずいぶん苦しんだようです。

そんなボスニア・ヘルツェゴヴィナですが、
素朴さが残る自然に恵まれた国です。
日本人は3ヶ月まで入国ビザは必要ありません。
サラエボには行ったことがありませんが、
以前に2度訪ねたバニャルカでは英語の表記はほとんどなく、
しかもキリル文字というロシア語に似た文字を使うため、
読むのも一苦労です。

どちらかというと上級者向けの国、と言えましょう。
で、なぜSeaviewは2回も行ったのかって!?
実はセルビア人の友人がいたからなのでした!

前のネタ 次のネタ

このネタにコメントを書く!
ログイン

この道場にネタを書く!
投稿


コメント(2)
モグモグ
2007年9月12日
知らない国でしたが、
すごく勉強になりました!

Seaview
2007年9月12日
ボスニア・ヘルツェゴヴィナは情報が少ないので、
なかなかよく分からないですよね。
でも、こんな国こそ将来の観光資源が埋もれているように思いますよ。


ネタリンク
ヨーロッパ周遊のちょっと変わったプランニング例(0)
レジャー・アウトドア

ヨーロッパで温泉を楽しむ(0)
レジャー・アウトドア

つくられた国境:ボスニア・ヘルツェゴヴィナとクロアチア(2)
レジャー・アウトドア


カテゴリ
スポーツ ミュージック
レジャー・アウトドア ホビー・ゲーム
エンターテイメント アニメ・漫画
グルメ ライフ
ファッション コンピュータ
学問・研究 ノンセクション


ネタを検索する

[*]▼ まにあ道TOP [#]▲

ログイン
まにあ道に新規登録(無料)
まにあ道とは
よくある質問
利用規約
プライバシーポリシー
お問い合わせ

maniado all rights reserved. 携帯アクセス解析