映画やテレビ番組などで出てくるクルマ。
このクルマがあれば、舞台になっている国が分かるということも
結構あるものです。
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まずはフランス。
なんといっても、フランスではシトロエン2CVが代表例でしょう。
一時期日本でも流行ったBBCのテレビドラマ「南仏プロヴァンスの12ヶ月」
(原作本あり:日本語訳版も容易に入手可能)でも
2CVがひんぱんに登場していました。
他にも映画に登場することが非常に多く、
中には庶民派のクルマということを強調したものもありました。
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シトロエンDSもまた、登場する機会の多いクルマです。
日本において史上初めて人形劇映画で18禁指定を受けた
「チームアメリカ」にも登場し(もちろん人形劇なので出てきたのは模型だが)
エッフェル塔などと合わせてパリの雰囲気を演出しました。
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次はイギリス。
なんといってもイギリスを象徴するのはミニでしょう。
テレビドラマから映画までできてしまった
「ミスタービーン」には欠かせない名脇役です。
写真はビューリーにある国立自動車博物館が所蔵する、
実際にミスタービーンに使われたミニです。
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イギリスというよりもむしろロンドンとなると、
ロンドンタクシーの存在は絶大です。
このクルマは、あくまでもタクシー専用車として設計されているので、
スーツケースを置いても足を伸ばせるほどのゆったりとした後部座席は、
いまだライバルを見つけることができません。
イギリスの地方都市でも走ってはいますが、ロンドンほど数は多くありません。
これらのクルマに共通するのは、その強烈な個性です。
必要とされる機能といかに一般に普及させるかという
相反する目的を達成するために、個性的なクルマが生まれました。
そして長い間デザインを変更しないこともポイントです。
モノを長く使う傾向にあるヨーロッパの生活スタイルが、
このような結果をもたらした、と考えることもできそうです。