【お断り:現在、トラベラーズチェックの利用は一般的ではなくなりましたので、
このネタは過去の状況を知るための、参考程度でお読みください。】
以前からネタに何度も書いてきていますが、
ヨーロッパは小切手社会かつカード社会なので、
高額紙幣の出番はめったにありません。
ではヨーロッパの人はどんなお札を普段使っているのでしょうか?
イギリスの通貨・ポンドでの現金支払のメインは
£5札(約1050円)と£10札(約2100円)が中心で、
時々£20札(約4200円)が使われる程度です。
イギリスの銀行のATMも支払は£10札と£20札が中心で、
たまに£5札が用意されている程度です。
日本で両替すると£50札が渡されることが多いですが、
留学中に市中での支払時で見かけたことはありません。
ただ一度、日本人の友人から立て替えたお金をもらった際、
£50札だったことがあります。
しかし、店に持っていっても迷惑がられるだけなので、
そのまま銀行に持っていって自分の預金口座に入金しました。
ユーロに関しても似たり寄ったりです。
日本での両替では100ユーロ札(約16400円)が渡されるのが普通ですが、
現地ではまず使うことはありません。
よく使われるのは5ユーロ札(約820円)と20ユーロ札(約3280円)で、
時折10ユーロ札(約1640円)と50ユーロ札(約8200円)が使われる程度です。
実はユーロが導入されて今年でちょうど10年になったのですが、
フランスフランやドイツマルクなどからの切り替え時には、
20ユーロ札と50ユーロ札を重点的に準備していたそうです。
このことからも、ヨーロッパの人がどういったお札を重点的に使うかが
お分かりいただけるかと思います。
Seaviewがトラベラーズチェックを利用した方がいいと主張するのは、
実はこのことが大きな理由なのです。
トラベラーズチェックの方が換金レートが良く、
さらに現地入国後に現金に両替する時も、
現地でよく使われるお札を組み合わせて用意してくれるので、
いざ現地で支払をする時に便利だからなのです。
例えば250ユーロ分のトラベラーズチェックを現地で現金に両替する時、
たいてい50ユーロ札3枚と20札ユーロ5枚といった具合で渡されます。
ですから日本での現金両替はあまりおすすめできません。
面倒でも日本ではユーロ建て・ポンド建て・スイスフラン建ての
トラベラーズチェックを用意しましょう。
そして現地で現金化すれば、高額紙幣で相手を困らせる心配もなくなります。