現在日本国内では
オリジナル製品を始めPB・OEMがあり、
多くの種類が販売されています。

震災後に東京金町の浄水場から
基準値を超える放射性物質が検出され、
東京近郊は水パニックを起こし、
売り場を始め自販機からもミネラルウォーター・水が消えました。

その受給不足を補う為、
企業はこぞって外国産の製品を緊急輸入したり、
国内に眠っているマイナー（と言っては失礼ですが）製品を集め、
売り場にどんどん投入して行きました。

私はミネラルウォーター大全というブログを運営し、
コレまでに1570種類以上の製品を紹介してきたのですが、
そんな私にとっても“なぜこの製品がこんな所で？”と思う位
レアな製品が普通に売られていて驚いたことがあります。

しかしパニックは長くは続きません。

自体は収束し始め、今度は販売者側のパニックが始まります。

そう、在庫を過剰に抱え過ぎてしまった為、
投げ売りを始めたのです。

ケンコーコムがクリスタルガイザーを安値で処分した事で
クリスタルガイザーのブランド価値は落ち、
今や安売りの代名詞になってしまいました。
これには正規代理店の大塚食品も困惑し、
投売りは止めるよう要請したほどです。

しかし流れは止めることが出来ませんでした。

韓国産や台湾産の製品もかなり多く入ってきて、
それが売れ残り、未だに投げ売り状態が続いていますが、
圧倒的な安値でも売れ残ることが多いようです。

外国産のミネラルウォーターが日本で根付くのは大変です。

なぜなら日本は元々水が豊富だから。
安全な水が蛇口をひねれば飲む事ができるし、
ミネラルウォーターも沢山の種類が売られていますから。

そこに外国産が入ってきた所で、
既に地位が確立されている品を押しのけ、
売上を伸ばすなんて事が簡単な訳がありません。

特徴的な成分、特徴的なデザイン、魅力的な価格、
その全てを併せ持っていないと駄目だと思います。
しかもその魅力をする宣伝費も必要です。

ミネラルウォーターと言うものは
意外と重くスペースを使う割に利益が少ないので、
冒険してまで売り場に新規製品を置く必要がないのです。
勿論自然食品の店、美容関係の店のようにこだわりがあるなら別ですが。
こだわりがなければ大手製品を置いておいたほうが無難ですから。

これから恐らく大多数の緊急輸入製品たちは
根付くこと無く在庫処分され次第
日本の市場から消えて行くことでしょう。

さみしいと言えばさみしいですが、
それもまた仕方のないことです。

今現在はまだ珍しい製品が市場にあふれていますから、
色々な製品を手に入れ楽しむチャンスです。
多くの製品を飲んで“これだ！！”と思える製品に巡り会えたらいいですね。

おしまい

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