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イギリスの身近な法律家・ソリシター(0)

Seaview
2008年4月15日

閲覧数:18086回

これまでのネタで、イギリスの入国審査でのトラブルや、
イギリス人の彼氏がいる日本人女性が直面する問題などを取り上げてきました。

こういった問題はこのところ質問サイトに投稿されていることが多いですが、
出入国が絡む問題は法律が一番厳格に適用される部分なので、
素人考えで解決策を見つけることは事実上不可能といっても過言ではありません。
素人が言えることは唯一「法律を理解して守ること」だけです。

日本人は自分で都合の良いように解釈をして、
それを相手に認めさせようとする場合があります。
日本国内ではそれが通用することも少なくありませんが、
海外ではまず通用しません!
このため、専門家に依頼する必要が出てきます。

イギリスの弁護士にはBarrister(バリスター:法廷弁護士と訳される)と
Solicitor(ソリシター:事務弁護士と訳される)の2種類があります。
このうち、ソリシターはイギリス国民に身近な存在です。

ソリシターは日本では信じられないようなところで活躍しています。
例えば、就職をするのにソリシターを通すケースが少なくありません。
イギリスでは他のヨーロッパ諸国同様、就職する際は詳細な条件を記した
労働契約書を交わすため、不利な条件にならないように
専門家であるソリシターと相談しながら契約するのです。

また、離婚するためにもソリシターは重要です。
離婚手続事務の宣伝をするソリシターも多く、
固定料金○○○ポンドと派手な広告を出すソリシター事務所まであります。
ソリシターの広告がついたバスも結構走っています(写真)。

そして、国際結婚や就労に伴うイギリスのビザの手続きも
ソリシターを通じて行うことがあります。
イギリスは厳しい出入国管理を行っており、
ビザの申請も手続きが結構ややこしいのが現状です。

一度入国拒否にあったりすると、次回からは犯罪者に近い扱いを
受ける場合もあり、将来に汚点がついてしまいます。
イギリスに長期滞在をする場合は、ソリシターの制度を
必ず理解するようにしましょう。

ソリシターは下記ローソサエティの公式サイトより、
イギリス(イングランド及びウェールズのみ)の
最寄りの居住地(郵便番号で可)を入力して検索できます。
http://www.lawsociety.org.uk/choosingandusing/findasolicitor.law

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