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保存鉄道その2:イギリス・リーミントン線(0)

Seaview
2008年4月6日

閲覧数:19044回

保存鉄道シリーズ第2弾は、英国鉄道のフランチャイズのひとつである
サウスウエストトレインズ(South West Trains)が
2010年5月まで旧型電車を運行していたリーミントン線(Lymington Branch Line)です。
サウスウエストトレインズは通常の鉄道会社ですが、
このような会社が保存鉄道を運行するのは極めて異例のことです。

ここで走っていたのは、英国国鉄421形(3Cig:写真左)と呼ばれる車両です。

イギリス南部の鉄道路線は第3軌条と呼ばれる、
2本のレールの横にもう1本レールを引き、
そこから電気を供給するという電化方式をとっています。
このため、電車なのに架線も電柱もありません。
日本では地下鉄(名古屋市営地下鉄東山線・名城線、
東京メトロ銀座線・丸ノ内線など)で採用されている方式です。

2004年前後から旧型の電車はドイツ・シーメンス製の
Desiroと呼ばれる車両の444形(急行用)と450形(近郊用)が
大量に投入され、旧型の車両は一掃されました。
その時に状態の良かった旧型の421形2編成を3両組成に組み直して、
徹底的にレストア(復元)したうえで、
英国国鉄の旧塗色(2種類あり:写真中)に塗りなおして、
リーミントン線専用として走らせることにしたのです。

イギリスの旧型車両は、ドアを手動で開けます。(写真右)
このため、ドアが完全に閉まったかどうかを確認するのが結構大変で、
車掌の負担はかなり大きなものでした。
また乗客の転落を防ぐため、ドアノブは外側のみについており、
車内から開ける場合は窓から外に手を出してドアノブを操作するのです。

リーミントン線は、ロンドン・ウォータールー(London Waterloo)から
ボーンマス(Bournemouth)を経てウェイマス(Weymouth)に至る路線の
途中にある特急停車駅のブロッケンハースト(Brockenhurst)から始まり、
リーミントン・タウン(Lymington Town)を経て
リーミントン・ピア(Lymington Pier)で終点になります。
終点ではワイト島への連絡船に接続していて、
短距離ながらも重要な路線となっています。
リーミントンの街も小さいながら明るいイメージなので、
訪問の価値も十分にあります。

サウスウエストトレインズの公式サイトはこちらですが、
リーミントン線に関しての特別な記載はありませんのでご了承ください。
http://www.southwesttrains.co.uk/SWTrains/

なお、リーミントン線での旧型車両の運行は、
2010年5月22日をもって終了しました。
現在は他の路線と同様の車両にて運行されています。

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