1955年には世界で初めて閏年に対応したパーペチュアルカレンダーを腕時計に搭載する偉業を成し得ています。(0)

「ロイヤルオーク」は、1972年に誕生したオーデマピゲの大ヒットコレクションであり、ラグジュアリースポーツウォッチの元祖と言われ、その人気は留まるところを知りません。

2015年に誕生した「26574ST.OO.1220ST.01」は、三大複雑機構である「パーペチュアルカレンダー」を搭載した、ロイヤルオークの中でも上位にあたるコンプリケーションウォッチです。

そもそもパーペチュアルカレンダーは、「アブラアン・ルイ・ブレゲ」が1795年に発明したとされる機構です。

オーデマピゲは創業当時からパーペチュアルカレンダーの開発と進化に力を入れており、1955年には世界で初めて閏年に対応したパーペチュアルカレンダーを腕時計に搭載する偉業を成し得ています。

1978年には、「Cal.2120」をベースにデュボワデプラ社製モジュールを付与した、超薄型パーペチュアルカレンダームーブメント「Cal.2120/2800」を開発し、1984年には初めてロイヤルオークにパーペチュアルカレンダーを搭載した「25554(ごく初期のみ5554)」が誕生しました。

一般的に、スポーツウォッチに複雑機構のパーペチュアルカレンダーが搭載されることは当時たいへん稀で、他のウォッチメゾンよりもかなり早い試みだったようです。

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この「26574ST.OO.1220ST.01」は、ロイヤルオーク初のパーペチュアルカレンダー搭載モデル「25554」を受け継ぐモデルであり、搭載された「Cal.5134」もまた、「Cal.2120/2800」を受け継ぐムーブメントとなっています。

「Cal.5134」は、2015年に新開発された週表示付きのパーペチュアルカレンダームーブメントですが、「Cal.2120/2800」と同じく「Cal.2120」をベースとした古典的なキャリバーです。

基礎設計が古いため、現代の視点では決して高スペックのムーブメントではないものの、薄さを追求するために凝らされた高級機らしい数々の工夫により、愛好家好みの趣味性の高い傑作として知られています。

一般的にパーペチュアルカレンダーは、特別な上位モデルにのみ搭載されるため、ゴールドをはじめとする貴金属製の腕時計がほとんどですが、「26574ST.OO.1220ST.01」はステンレス素材の腕時計です。

このあたりの余裕は、さすが「世界に先駆けてレギュラーモデルにパーペチュアルカレンダーを搭載したオーデマピゲ」の「高級ステンレスウォッチの元祖であるロイヤルオーク」と言ったところでしょうか。


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