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8時間に及ぶライブイベント「ニコニコ超パーティー」で感じたゲーム実況人気のすごさ

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2015年11月12日
Cosguide
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●2倍の規模でもチケットはあっさり完売
さいたまスーパーアリーナにて10月25日、「ニコニコ動画」史上最大のライブイベント「ニコニコ超パーティー2015」が開催された。会場には約15,000人もの「ニコニコ」ユーザーが詰めかけ、歌やダンスなどのパフォーマンスを楽しんでいた。サイトが誕生してから9年、独自のカルチャーを発信し続けてきた「ニコニコ動画」の集大成ともいえるイベントを取材した。

「ニコニコ超パーティー」は、もともと幕張メッセで開催されていた「ニコニコ超会議」で行われていたライブコンサート。「『ニコニコ』のほぼすべてを地上に再現する」をコンセプトに、2012年より開催されてきた「ニコニコ超会議」だが、今年からライブコンサートである「ニコニコ超パーティー」が分離されることが発表になっていた。同イベント自体が一つの興行として十分成立しうる規模を備えていたことや、「超会議」と「超パーティー」を同日に開催することが運営にとって負担になっていたのが理由ではないかと筆者は予想している。

さて、そんな「ニコニコ超パーティー」だが、せっかく分離するならということで、場所をさいたまスーパーアリーナに移して開催されることになった。幕張メッセのイベントホールと比べると2倍の規模の会場だが、リアルチケット(実際に会場に入るためのチケット)はあっさり完売する人気ぶりを見せていた。
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ライブコンサートというと、通常3〜4時間程度を想像するかもしれないが、「ニコニコ超パーティー」は違う。昼の12時から夜8時まで、8時間ぶっ通しで開催されるというタイムスケジュールで、"8時間楽しむだけの簡単なお仕事"という「ニコニコ」らしいユニークなキャッチフレーズがつけられていた。8時間というと気が遠くなるが、アリーナへの入退場は自由なので、途中でホールから出て休憩することもできる。ライブ中心ではあるが、要は「超会議」と同じようなイベントだと考えた方がいいだろう。

もう一つの特徴は、さいたまスーパーアリーナのホールを2つ使用し、一つを「ライブステージエリア」、もう一つを「ゲーム実況ステージエリア」に割り当てて、同時に進行していたことだ。つまり、片方のエリアでは8時間ずっとライブコンサートが行われ、もう一つのエリアでは8時間ずっとゲーム実況が行われているのである。

二つのエリアは1枚のチケットで自由に行き来することができ、どの時間に誰が出演するのかもざっくりとわかっている状況だった。そのため、どちらのエリアにもお目当ての出演者がいる場合は、二つのエリアを行き来しながら楽しむことになるというわけだ。エリアの移動は一方通行となっており、移動には若干時間がかかるが、事故は起きにくいよう配慮されていた。もっとも、何度か行き来した感じでは、それほど大勢が一気に移動するようなシーンは見られなかった。

どちらに向かうか少し迷ったが、筆者は取りあえず、ライブステージが行われるエリアで開演を迎えることにした。まずは、そちらの模様をレポートしよう。

8時間にも及んだライブステージは、大きく4部構成となっていた。さすがに詳細なセットリストは公式サイトにも公開されていなかったが、誰が何部に出演するかという情報だけはまとまっていた。これは、先に書いた通り、お目当ての出演者がどのあたりで出てくるのかわからないと、ゲーム実況との行き来がしにくくなるからだろう。

「ニコニコ超パーティー」の主役は、「ニコニコ動画」に動画を投稿しているものの、普段は一般人であるユーザー出演者。ただし目玉として、毎年「ニコニコ動画」に縁のある著名人を"降臨してみた"として招いている。

今年は、GACKTが自ら主宰するプロジェクト「神威♂学園」として出演したほか、歌手の小林幸子、松岡充らが出演。小林幸子や松岡充は「ニコニコ超パーティー」以外の公式イベントにも何度も出演しており、「ニコニコ」ユーザーにとっては身近な有名人である。

第一部、オープニングアクトを飾ったのは、その"降臨してみた"より「神威♂学園」。GACKTのそっくりさんで、同学園の"性徒会長"である(という設定の)神威樂斗が学性たちを率いてステージに登場し、歌とトークで会場を盛り上げていく。
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●GACKTとぽこたの共演はまさに"ニコニコドリーム"

GACKTに対して、"クールで無口"というイメージを持っている人もいるかもしれないが、実際のGACKTはかなりユーモアのセンスがあり、トークがうまい。「神威♂学園」は、まさにそんな彼の本領が発揮されるプロジェクトなのだ。この日はB'zの楽曲をメドレーで少しずつ歌い、語尾を毎回「ULTRA SOUL」で"オトす"というパフォーマンスを披露していた。文字で書くとよくわからないかもしれないが、実はこれ、「ニコニコ動画」でかつて人気を得ていたネタの一つである。

また、ユーザー出演者の一人であり、現在はボーカルユニット「ROOT FIVE」の一員としてメジャーデビューも果たしているぽこたがGACKTと共演を果たしたことも「ニコニコ」ユーザーとしては見逃せない。

ぽこたは、もともと「歌ってみた」に動画を投稿しており、その時から「GACKTに声が似ている」と言われていた。そんな二人が共演するまでになったというのは、なかなか壮大な"ニコニコドリーム"と言えるだろう。

ちなみに、ぽこたは顔に関しては川越シェフに似ていると言われており、以前の「ニコニコ超パーティー」では川越シェフと共演。ステージでパスタを作る川越シェフの前で歌うという、「超パーティー」史上に残るシュールなパフォーマンスを披露している。とうらぶ 山姥切国広 やまんばぎりくにひろ コスプレ衣装

「神威♂学園」で一気に盛り上がった後は、いよいよ400名にも上るユーザー出演者によるステージが始まった。歌やダンス、演奏、DJプレイなどがメインだが、中にはコスプレショーなどちょっと毛色の変わったステージもあり、まさに文化祭だ。

いわゆる文化祭と違うのは、しっかりお金をかけてプロが関わっているため、演出などのクオリティーが非常に高いこと。それでも2012年に行われた初回の「超パーティー」ではまだ手探り感があったが、さすがに4回目ともなると運営もかなりこなれてきていると感じた。

また、第一部の最後にはARと360度全天球カメラを用いた初のVR技術がお披露目。専用のヘッドセットをつけると、会場のステージに立っているかのような視点で、360度を見渡すことができ、さらにARで表示されたキャラクターが目の前に出現するという仕組みだ。デジタルコンテンツがすぐにコピーされてしまう時代において、こうしたリッチな体験コンテンツは、今後間違いなく発展する分野だろう。

第二部のオープニングには、小林幸子が登場。自ら「ニコニコ動画」に歌を投稿するなど、ボーカロイドのカバーを積極的に行っているだけあって、ニコニコのノリはすでにつかみきっている。考えてみれば大御所演歌歌手が「ニコニコ」を理解するというのもすごいことなのだけど、そんなことを感じさせないほどなじんでいるのはさすがである。刀剣乱舞 一期一振 コスプレ衣装

そんな小林幸子、今回は巨大なかたつむりの「つむこ」に乗って、期待通り「脳漿炸裂バーサン」を歌いきった。歌だけでなく衣装に関しても、毎回期待に応えるのだから恐れ入る。

"降臨してみた"最後の一人、松岡充は第三部に出演した。過去の「超パーティー」には何度も出演している松岡にファンが期待するのは、シモネタだらけのボカロ曲「くるみ ぽんちお」である。もはや彼の十八番ともなった同楽曲だが、今回は「歌に形はないけれど」「リンカーネイション」の2曲を披露し、「くるみ ぽんちお」は回避された。会場からは歌わなかったことでざわめきが起きていたけれど(それもすごい話だ)、個人的には安売りするよりもこれくらいもったいぶった方がいいんじゃないかと思う。そのほうがライブごとにワクワクできる。

●ナンバーワンのコンテンツになったことを実感
"降臨してみた"が一通り終了した第四部はラストスパート。ここでの目玉は、やはりボーカロイドたちだろう。透明なボードを使って、彼らが現実に現れたかのように見せる演出はすでに「超パーティー」や「初音ミクライブ」では定番となっている。もっとも、今回に限った話ではないが、ビビッドな背景を表示することで透明なボードの切れ目がはっきりわかってしまう場面が何度かあり、それが少し気になった。

アンコールは昨年同様、ドワンゴの新卒社員によるパフォーマンス。今年はちまたで問題になっている組体操に挑戦するなど、ややブラックな演出も行われた(危険がないよう、3段程度で崩れる演出に)。

続いて、出演者全員による「神曲」「ぼくとわたしとニコニコ動画」「桜ノ雨」が披露され、会場のお客さんも一緒に合唱して、「超パーティー」ライブステージは終了となった。

一方のゲーム実況エリアだが、個人的にはライブステージエリアよりも、こちらに驚かされた。

昨今、任天堂をはじめとするゲームメーカーが公認したこともあり、ゲーム実況プレイはかなりの盛り上がりを見せている。かつて、ゲーム実況プレイは権利者が黙認しているだけのグレーな遊びであり、人気はあっても堂々と表に出すことができなかった。それが今では事務所に所属したり、写真集を出版したりするアイドル的な実況者もいるほどだ。

前の「超パーティー」で、ゲーム実況は歌やダンスと同じステージ・パフォーマンスの一つとして行われていた。今回はそこから独立したエリアが設けられたというわけだ。

なぜ独立したのかについては、二つの理由があると筆者は見ている。一つは、ライブステージの中に組み込んでしまうと、どうしても音楽中心のステージの流れを中断してしまうため、扱いにくいということ。もう一つは、ゲーム実況だけで客を集めることができるからだ。
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ゲーム実況エリアを見た瞬間、その予想が当たっていたことを実感した。巨大なホールのステージ周りをファンが埋め尽くす光景は圧巻の一言。ゲーム実況プレイが、いまや「ニコニコ動画」ナンバーワンのコンテンツになっていることを表していた。

ゲーム実況エリアはさらに4つのステージに分かれている。メインステージと、レフトステージ、ゲーム実況ストリートセンターステージとライスステージである。

それぞれのタイムテーブルは公開されており、ライブステージの各部とは10分ほどの差が設けられていた。エリアを移動するための時間だろう。

ゲームのラインナップは『スーパーマリオメーカー』や『青鬼』、『マインクラフト』など、「ニコニコ動画」でも人気の鉄板タイトルをそろえており、会場はライブステージに負けない盛り上がりを見せていた。

「ニコニコ超パーティー」は、ゲーム実況プレイが十分にショーとして成立し、何千人もの観客を集められることが証明されたイベントだった。
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